
ソーシャレンディング最大手のmaneo(マネオ)で延滞トラブルが止まりません。
正確にはmaneo(マネオ)というよりもmaneoファミリーの方が多いんですが、ここにきて色々な問題が続出しています。
今回はmaneo(マネオ)関連で起こったトラブルをまとめていました。
これからmaneo(マネオ)で投資を検討しようとしている方は是非一読してほしいと思います。
目次
maneoファミリーのグリーンインフラレンディングで多数の延滞トラブルが発生!!

まず一番に紹介しなくてはいけないのが、maneoファミリーのグリーンインフラレンディングです。
こちらは現在サービスを停止中。
新規案件の募集もしていません。
分配金の遅延が発生していてその額は約130億円。
みんなのクレジットでも100億円はいっていませんので、日本におけるソーシャレンディング遅延事件の中でもトップクラスの額になります。
このようになった原因は色々言われており、公式では発表されていませんが…
- 投資家のお金が本来の使途とは別の使徒として使われた。
- 太陽光施設の売却が上手く進んでいない。
これらのことが原因であると言われています。
グリーンインフラレンディングの親会社であるJCサービスでは某大物政治家と関係が噂されていたりとなんだか黒い噂もある状態。
ちなみに現在、自分はグリーンインフラレンディングに20万円を投資中で元本が返済されていません。
グリーンインフラレンディングに投資した記事を過去に書いていて、”人柱”を心配していましたが見事に生贄になってしまいました。。

maneoファミリーのガイアファンディングでも遅延トラブルが発生

また、海外不動産に特化したガイアファンディングでも一部ファンドで遅延が発生しています。
グリーンインフラレンディングとは違って、今の所は一つのファンドのみ。
遅延ファンドの物件所在地はテキサスになります。
ただ、遅延トラブルが発生している理由はハリケーンの影響で許可申請に対する当局の手続きが遅れたことが要因。
発許可以外に必要な各種許認可の取得等は、エビデンスを含め確認できており、インフラ工事が終了すれば売却できる予定だそうです。
しかも、すでに契約が締結済みで頭金もエスクロー口座に入金されているとのこと。
ガイアファンディングの説明通りならば、自然災害が原因なのでそれほど大きなトラブルではないと思いますね。
グリーンインフラレンディングとは雲泥の差です。
キャッシュフローファイナンスでも遅延トラブルが発生

maneoファミリーのキャッシュフローファイナンスでも遅延トラブルが2018年の10月4日に発生しました。
発生したのはテクノロジーファンドで内容は”薄膜透明LEDビジョンを使用した広告事業への投資”。
遅延の内容は以下の通り。
事業者AHは、最終資金需要者KB社所有の「薄膜透明LEDビジョン」を2017年9月29日に買い取り、2017年10月31日から毎月末に順次売り戻す契約を締結しました。
CFFでは、この契約に基づき、事業者AHが得られる代金を返済原資として投資家の皆様から資金を募集し、事業者AHに貸付を行いました。
KB社の事業は継続しておりますが、販売代理店からの施工代金の入金遅れにより、2018年9月30日の代金の支払を行うことができず、返済遅延に至りました。
また、KB社の事業者AHへの返済遅延に伴い、事業者AHからCFFへの返済も遅延することとなりました。
そしてもう一つがECOファンドで内容は”廃棄物をナノカーボン化する装置への投資”になります。
こちらの遅延の内容は下記の通り。
事業者AHは、最終資金需要者TN社所有の「廃棄物をナノカーボン化する装置」を2017年10月1日に買い取り、2018年9月30日に売り戻す契約を締結しました。
CFFでは、この契約に基づき、事業者AHが得られる代金を元本の返済原資として投資家の皆様から資金を募集し、事業者AHに貸付を行いました。
TN社の事業は継続しており、本装置を買い戻す意向もありますが、代金の資金調達を2018年9月30日までに行うことができず、返済遅延に至りました。
また、TN社の事業者AHへの返済遅延に伴い、事業者AHからCFFへの返済も遅延することとなりました。
ちなみに、両ファンドともにキャッシュフローファイナンス側としては返済される可能性が高いとのことで担保措置・保証措置・保全措置は今の所実行するつもりはないようです。
今の所ふたつのファンドだけですが、説明部分が具体的ではないので、今後同じように遅延するファンドがでてくるかもしれません。
投資家の方は少し注意が必要ですね。
本家maneoでも20億円オーバーの大量遅延トラブルが発生
ついに本家maneoでもトラブル発生。
20億円越えの延滞遅延が発生しました。
延滞中のファンドは下記の通り。
- 【不動産担保付き】1,000億円突破記念ローンファンド【第2
弾】1号~78号、80号、82号、84号~106号 - 【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第1
弾】1号~15号 - 【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第2
弾】1号~9号 - 【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第3
弾】1号~9号 - 【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第4
弾】1号~25号
これらは全て事業者C社から同一の債務者(不動産事業者CU社)に対
そして経過と回収の見込みは下記の通り。
2018年5月25日、不動産事業者CU社は、事業者C社に対し
、約定利息の支払いを行いませんでしたが、
事業者C社は、担保不動産の任意売却や担保権の実行による回収をもってmaneo社に対する債務の全額を返済可能と判断しました 。
そこで、事業者C社は、maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであるものの、
5月28日、6月28日、7月30日、8月28日、9月28日分のmaneo社への利息の支払いを継続しつつ、担保不動産の任意 売却を試みました。 しかしながら、事業者C社は、任意売却に向けた活動の過程におい
て、
すべての担保不動産の任意売却による売却代金をもってしてもmaneo社への元利金全額を支払うことが困難であるとの認識に至り 、
maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであることから、
10月29日を期日とするmaneo社への利息の支払いを履行しない意向をmaneo社に対して示しました。 事業者C社及びmaneo社は、引き続き、担保不動産の競売・任
意売却による回収に尽力してまいります。
不動産担保を売却すれば元本の回収は返済可能だと思っていたところ、いざ売却しようと思ったら元利金全額を支払うことが困難だったという、よくわからない内容です。
なぜこのような自体になったのか理由が書いてありません。(不動産評価額を見誤ったのか??)
また、今回の案件は全てノンコリースローンのため、不動産売却で融資額相当の金額が得られない場合は投資家は損失を被る可能性が高いです。
クラウドリースでもトラブルが発生
トラブルはまだまだ止まりません。
クラウドリースでも2019年1月に延滞トラブルが発生しました。
遅延の内容は下記の通り。
本件では、CrowdLease社の関連会社である事業者M(以
下、事業者M)に対し、
アミューズメント機器製造販売事業者EA(以下、事業者EA)がスロット機の開発・製造を行うための資材仕入のための融資をする ため、
総額1億2,000万円を募集させていただきました。
当初目的のスロット機の開発は、現時点で完了しておりますが、当初の開発スケジュールより約3ヵ月の遅れが生じました。
その理由としては、完成後のスロット機を指定試験機関である一般財団法人保安通信協会(以下、「保通協」)における型式試験( 検査)をかけるにあたり、
その試験(検査)基準へ適合に入念な対応を行う必要があったためでした。あわせて保通協の型式試験(検査)につきましても、
想定した期間での予約が取れなかったことも遅れの原因となりました。結果として、今回の延滞発生に至りました。
なお、本件は、投資家の皆様へはローンファンド詳細画面において保全策として、スロット機の資材を集合動産として登記いたしてお ります。
パチンコ関連の会社に融資していた案件で、スロット機の開発スケジュールに遅れが生じているのが原因だそうです。
今の所、販売が開始すれば無事償還を行えるとのことなので大丈夫だとは思いますが油断はせずに経過を見守っていきたいと思います。
事業計画上の遅延はございましたが、既に保通協の適合検査は始ま
っており、適合承認を得次第、量産製造を開始し、 順次販売を行う予定となっております。
アミューズメント事業者からは、注文の引き合いが多数来ておりますので、販売開始となれば、その売却の利益による償還を行えるこ ととなります。
適合検査の状況につきましては、事業者Mは事業者EAから適宜その状況の報告を受ける予定となります。
現状においては、CrowdLease社としても事業者EAの販売状況を確認し、売却代金による回収状況を管理することが合理的 であると判断しております。
なお、事業者EAからの利息の支払いにつきましては、CrowdLease社において確認ができており、
また今後も支払いを予定することつきましても、事業者Mを介して確認しております。
これら状況を確認しながら、事業計画の遂行を事業者Mと共に管理をしつつ、スロット機の資材に対する資材等動産への担保権実行や
事業者EAの財産への差し押さえなども含む法的な手続きへの検討もして参ります。
何故、maneo(マネオ)でのトラブルが止まらないのか??
maneo(マネオ)でのトラブルが続出している理由はリファイナンスができなくなったから、もしくは条件が厳しくなったからです。(maneo本家を除く)
maneoではこのことについて詳細な言及はさけていますが、個人的には今後リファイナンスは極力減らす方向でいることは間違いないと思います。(もしくは無くす)
実は今まで各ソーシャルレンディング事業者はファンドの運用が予定通りに進まなかった場合は、リファイナンスを実施して再度資金調達をしていました。
しかし、これができなくなったので、予定通りに運用できなかったファンドは全て遅延ということになっているんです。
ちなみにガイアファンディングとキャッシュフローファイナンスの2社はまだファンド固有の問題だと思いますが、グリーンインフラレンディングは総額100億円以上の規模で遅延しているので、事業者の責任も大きくあると思っています。
事業者リスクが露呈した形ですね。
リファイナンスを繰り返して、自転車操業状態になっていた可能性も否定できません。
信用できるソーシャルレンディング事業者はどこ??
個人的に信用できるソーシャルレンディング事業者は下記の5つです。
この中で特にオススメなのはやはりオーナーズブックです。
運営会社はマザーズに上場していますし、今の所遅延トラブルも一切ありません。
投資した人は全員利益がでています。
2014年の9月からサービスを開始しているので、実績も十分ですよ!!
自分も現在100万円以上を投資していて安定した利益を出せています♪
最新の投資実績や詳細は下記記事にまとめていますので気になった方は是非一読してみてくださいね。

maneo(マネオ)のトラブルまとめ
今回はmaneo(マネオ)でのトラブルを一挙に紹介してきました。
あくまで本家maneo(マネオ)ではなく、maneoファミリーが犯したトラブルではありますが、各社の募集はmaneoが担当していましたので責任は間違いなくあると思います。
実際、7月13日付けで行政処分を受けていますので、金融庁がmaneo(マネオ)にも責任があるという判断をしました。
ソーシャルレンディング事業者でダントツの実績を誇るmaneo(マネオ)ですから、他の事業者への影響も心配です。
ただ、これだけ一気に延滞がでているということは逆に捉えると「maneo(マネオ)側でも全てのウミを出し切ろうとしているのかな??」とも捉えることができます。
リファイナンスが今後ダメということになれば、事業者は募集をかける時点で”より”審査を厳しくしなければならず、結果として良質なファンドだけが残る可能性が高いです。
まだ当分の間、延滞トラブルは続くと思いますが、これが落ち着いた時にはソーシャルレンディング界は一歩前進しているかもしれませんね。
個人的な希望もありますが、そんな未来がくることを祈っています。
あとは自分が絶賛延滞中のお金も返ってくれば最高なんですが… 笑 (心では笑ってない)
また、今までmaneoファミリーに投資していた人はしばらくの間、注意した方がいいかもしれません。
先ほど紹介したソーシャルレンディング事業者に分散投資するなどできるだけリスクを減らすようにしましょう。