どうも、メカニックです。
みなさん、やりましたよ〜。
ついに株式投資型クラウドファンディング界の期待の星「イークラウド」に独占インタビューすることができました!!
株主間契約を中心として色々と聞きたいことがあったので、このインタビューは本当にありがたかったです。
忖度なしでエグいところまでガンガン聞いてきましたので、早速紹介していきますね。
これから投資をしようと思っている方、さらに詳しく知りたい人は必見ですぞ!!
ちなみに「イークラウドって何??」という方がいましたら先にこちらを一読してみてくださいませ。
インタビューに答えていただいたのは??
今回インタビューに答えたいただいたのは代表取締役の波多江 直彦氏です。
経歴は下記の通り。
慶應義塾大学法学部卒業後、サイバーエージェントに入社。広告代理部門、スマホメディア、オークション事業立ち上げ、子会社役員等を経て、サイバーエージェント・ベンチャーズで投資事業に従事。その後XTech Venturesにてパートナーとして、VR・SaaS・モビリティ・HRTech・シェアリングエコノミー・サブスクリプションサービス等への投資実行を担当。2018年7月にイークラウド株式会社を創業、代表取締役に就任。
イークラウドはプロが厳選した案件を一般投資家に提供したい
まず、投資家様向けには私自身VCとしても長く活動していましたのでその経験を元に、プロが厳選した案件を紹介していきたいと思っています。
グループでもXTechグループに属しているんですが、XTech VenturesというVCもいますので起業家さんとの接点は非常に多いです。
また、XTech Venturesには手嶋という人物がいるんですが、メルカリの創業期に出資しました。リリース直前での出資でそれが数百倍になった実績があります。
我々はそのような一部のVCやエンジェルの人達しかアクセスできなかった投資機会を個人の方に解放していきたいと思っています。
起業家様向けとしては結果にコミットしていくというのが大事だと思っており、寄り添いながら丁寧にサポートしていこうと思っています。
いい案件を扱って次のラウンドやイグジットの繋げて実績を作っていくことができれば、投資家の方にも起業家の方にも強い信頼が生まれると思っています。
魅力的な案件を様々な方法で発掘
「プロが厳選して」というところは重視していきたいと思っていますので、丁寧に探しております。
イークラウドは市場が伸びている案件の方が相性がいい
PCT特許を取得済みでも、まだマーケットが小さくて案件に対する理解が低い事業所」と、「今現在3ー5年後確実にスケールするだけの売り上げ等が見込まれる事業所」イークラウドさんは究極どちらを選びますか??
前者はいわゆる技術系でまだ売上がない企業さんだったり、大学発のベンチャーがそれにあたると思います。
このような企業はマーケットにどうやって入っていいかわからないという会社さんが多いです。少なくともその問題を解決できる経営陣が揃っていたり、揃いつつある会社さんでないと先に進めないというケースが多いので、我々としてもその辺りは注意して判断しなくてはいけないのかなと思っています。
あとは実行力でしたり、競合がいる中でどのくらいのシェアを取れてどの程度の売上を上げらるかも見ていく必要があると思っています。
まずは厳選!! 将来的には月に10件の開示が目標
ただ、今は数を追うべき段階ではないと認識しています。
まずは投資家さんに対して”厳選した案件を出す”、事業者さんには”丁寧なサポートをする”、この2点を積み上げていきたいです。
数を緩くして結果が、、ということにはしたくないので質を重視していきたいと思っています。
普通株式以外も研究中!!
1号案件の地元カンパニーについては「まずは普通株のほうがわかりやすいだろう」と思い、あえてこちらの形式をとらせていただきました。
そして今後は優先株について投資家保護の観点からやりたいと思っていますが日本の法律では少々難しい部分もあります。
そこでみなし優先株というものがありまして、こちらは契約上の優先株といった形式です。
すでに一部のベンチャー企業には使われていますけれでも、こちらについても研究をしています。
資金調達は「or」ではなく「and」を目指す!!
VCかECFかではなく、「And」であってほしい。
or ではなく and ですね。
どれか一つを選ぶのではなく発行体様には組み合わせて資金調達をしていただきたいと思っています。
現在はエンジェル投資家とVCの組み合わせは多くの企業様で行われているので、そこにECFも組み込ませていきたいと考えています。
また、XTech Venturesの投資ステージはシード、アーリーです。
イークラウドと投資フェーズはかぶっています。
調達額が決まっている場合は発行体さまの意向を聞きながらどちらがいいかアドバイスしたり、もしくは「調達額を上げて両方から調達しては」というお声もかけています。
または、エクステンションラウンドでECFを利用してもらうなど、そういった形をとっています。
最終的には資金調達の方法としてはECFやVCの特徴を理解して頂いた上で、発行体の方に選んでいただくようにしています
反社の問題は100%解決できない!!
民間企業でデータベースを提供している会社でも確認をしていますが、さらに大和証券グループへのデータベースのアクセス権も持っているので、合わせて徹底チェックを行なっています。
某金融機関ではよくても、某金融機関ではダメということもあります。
判断が分かれる場合があるんです。
白、黒だけじゃなく、グレーがあるということなんですね!!
倒産案件の開示は慎重に検討していきたい
起業家の次のチャレンジに影響があったり、既存投資家によっても判断が別れたりしますので、相談しながら慎重に表現しなければいけないと思っています。
一番はやはり発行体さんの意向になるかと思います。
申し訳ないのですが、今の時点では明確には宣言できません。
ただ、プロ投資家は毎月のように経営状況を把握できますが、個人投資家はそうはいきません。
当初は毎月一回のモニタリングをしていきたいと考えています。
ECFの仕組みをVCに理解してもらうために数ヶ月かけた
VCへは何社も直接訪問して、イークラウドの仕組みについての理解に時間をかけてきました。
やはりVCが一番問題視しているのは「イグジット時の支障になるか」という点です。
IPOに関しては大和証券グループから出資を受けていますので、大和証券を中心にサポートしていきます。
そして、よく論点になる株主間契約も我々が用意していますので事業会社が100%買収をしたいという時もスピーディーに対応が可能です。
このようにイークラウドはまず出口戦略を先に行いました。
これを行うことでECF後の資金調達ステージで投資をするプロ投資家は投資家の多い少ないに関係なく、「事業の良し悪しで判断することができる」ようになります。
そこをはじめにクリアしたということですか。
ちなみにイークラウドさんで資金調達した企業がIPOするときは必ず大和証券が主幹事になるんですか??
ただ、大和証券グループさんはクラウドファンディングを理解してくれていますし、個人投資家が企業を応援するということもあって然るべきだと考えてくれています。
表面保証も契約条項にあり!!
案件が増えていけばそのようなことが起こる可能性もゼロではありませんので、案件の審査はしっかりとやっていかなければいけないなと思っています。
セカンダリーマーケットにも興味あり!!
セカンダリーマーケットについて当社としては売買の市場は作りたいと思っていますが、株主コミュニティという今のクローズドな枠組みの中ではむしろやらないほうがいいと思っています。
それよりも相対取引をサポートするような仕組みを作成し、利便性が高く、投資家ニーズにあったものを発明したいです。
起業家を信じることでリターンに繋がる
株主間契約はイークラウドさんにおける最大の特徴と言えますが、VCなどのプロ投資家と一般投資家では置かれている状況が全く違うと思います。VCはハンズオンしたり、事業会社は取締役として社員をベンチャー企業に出向させたりと多少は社内での舵取りが可能です。ECF投資家はそのようなことができないため、株主間契約を結ばれてしまうとベンチャー企業が決めたことを問答無用で聞かなければいけなくなります。一般投資家には不利な点もあるように感じるのですがそのあたりはどうお考えですか??
この部分は社内でものすごく議論しました。
少数株主の保護をしなければいけませんが、そちらに比重を置くと、今度は一部の人が否定したことでスムーズに経営ができなくなるという問題が起こる可能性があります。
そこをメリットデメリット含めて慎重に考えた中で投資家の方に「ソーシングをきっちりやった中でプロとして厳選した経営者を信用してもらう」という結論をだしました。
経営者を信用してもらった方が投資家の方にリターンを返すことができると考えています。
波多江社長、今回は長々とありがとうございました!!
まとめ
少し難しい内容も中にはあったかもしれませんが、個人的には細かいところまで聞けて大満足です。
一番気になっていたのは冒頭でもいった「株主間契約」。
プロ投資家ならまだしも個人投資家にはちょっと不利な条件ではないかなと思っていたんです。
ただ、社内で色々慎重に議論した結果このように考えたということで納得しました。
あとはイークラウドの仕組みを事前に説明するためにVCを回ったという話は本当にびっくり。
そこまで下準備をしているならECF後の資金調達についてもスムーズにいける可能性が高いかと思います。
IPO時には大和証券グループのサポートを受けられますし、出口戦略も完璧と言えるでしょう。
また、イークラウドでは現在1号案件の「地元カンパニー」の資金調達が行われています。
プレゼントに釣られるのはよくありませんが、投資実行で8,000円相当のカタログギフトがもらえます。
自分は様子を見ていましたが、経営者の本気度が確認できたので出資をしました!!
【エンジェル投資】
時間があったので様子を見ていましたが自分の中で納得できたのでイークラウドの地元カンパニーに出資しました!!
どこを見ていたかというと「社長のパッション」です。
SNSで積極的にECFをアピールしていたり、投資家とコミュニケーションをとっています。
本気度、受け取りました👍 pic.twitter.com/6wjBJKLZXa— メカ@株式型クラファン専門家 (@ipomechanic) August 9, 2020
進捗ペースは早まっており、もうすぐ目標金額に達します。
興味がある方は急いでチェックしてくださいね。