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株式型クラウドファンディング

すでに評価額35億円!? FUNDINNOで資金調達するドーナッツロボティクスを専門家が考察!!

どうも、株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。

FUNDINNOでドーナッツロボティクスが資金調達します。

VCがエンジェル投資家が多数出資している期待のロボットベンチャーです。

今回はその辺も含めながらドーナッツロボティクスのファイナンスの概要から特徴を詳しく紹介していきます。

FUNDINNO(ファンディーノ)について知らない方は先に下記記事をチェックしてください。

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ドーナッツロボティクスの要点まとめ

時間がない人向けにドーナッツロボティクスの要点だけをまとめます。

要点まとめ
  • ロボットベンチャー
  • 設立は2016年1月
  • プレバリューは約35億越え!?
  • 目標金額は750万円
  • 新株予約権での募集
  • エンジェル税制の適用予定はなし
  • 2024年12月以降のIPOを目指す

ドーナッツロボティクスは機能拡張型スマートロボット「cinnamon(シナモン)、コロナ流行対策用のスマートマスク「c-mask(シーマスク)」を開発しているロボットベンチャーです。

目標金額は700万円、上限応募額は2,800万円。

時価総額は登記簿で確認できる範囲だと35億円をすでに超えていました。

FUNDINNOで資金調達した企業で最もバリュエーションが高かったのはグッドラックスリーだと思うので、過去最高案件だと思われます。

マイルストーンは2024年12月までに売上を38億円まで伸ばしてIPOによるイグジットを目指しています。

新株予約権方式での資金調達のためエンジェル税制の適用と株主優待はありません。

 

ドーナッツロボティクスってどんな会社??

ドーナッツロボティクス株式会社は「cinnamon(シナモン)」という機能拡張型スマートロボットを開発している企業です。

Andoroid OSで動き、翻訳機能を搭載していることから病院や空港などの受付、さらにはペットやお年寄り、子供の見守りロボットとしての利用が想定されています。

すでに羽田空港や三井不動産、NTTなど大手企業でサービスかに向けた実証実験が行われています。

また、新たにスマートマスク「c-mask(シーマスク)」の開発も行いました。

こちらは距離が離れていてもスマートフォン越しに声と文字を送ることができ、翻訳機能や議事録の作成も可能です。

アフターコロナで需要が見込まれれる製品を開発しているのが大きな特徴です。

ドーナッツロボティクスのビジネスモデル

ビジネスモデルはプロダクトの販売と月間使用料を見込んでいます。

シナモンは1台あたり10万円ほどでの販売を想定しており、月額使用料を含めても月間8,000円ほどで、ビジネス用と考えれば安いポジションに位置します。

また、スマートマスクは3,980円(税抜き)で販売することを予定しています。

また、翻訳機能は月額制で提供するとのこと。

個人や法人など国内での普及を目指しています。

ドーナッツロボティクスの社長はどんな人??

ドーナッツロボティクスの社長は小野 泰助氏。

経歴は下記の通りです。

大学卒業後 起業し、プロダクトデザインを始める。様々な企業を経営しながら「デザインの匠」として、テレビ出演多数。

2014年、 小型ロボット「シナモン」をデザインし、ドーナッツロボティクスを創業。その後、2016年に会社登記。

2つの大企業の創業者の血を引くが、本人は14歳で父を失くし、母と苦労を共にしてきた。そんな母を自分のかわりに見守るロボットを作る事が当初の「シナモン」製作の目的であった。

現在、シンガポール、フィリピンなど、全てのドーナッツロボティクスでもCEOをつとめる。

 

ドーナッツロボティクスの募集金額と資金用途について

ドーナッツロボティクスの目標募集額は750万円。

上限募集額は2,800万円です。

株式投資型クラウドファンディングでは1億円までしか資金調達しかできませんので、小型規模ということになります。

投資家から調達した資金は下記の目的に充てる予定です。

  • 金型代
  • 開発人件費
  • プロジェクトマネージャー人件費
  • 日本クラウドキャピタルへの手数料

優先されるのは金型代と開発人件費です。

目標募集額を超えた場合、プロダクトマネージャー人件費にあてられます。

また、2020年9月に2,100万円の資金調達を予定していますが、今回の資金調達で上限に達した場合は行わない予定です。

 

ドーナッツロボティクスの業績

ドーナッツロボティクスの前期決算期末(2019年12月31日)における純資産は△12,192千円。

また、直近試算表(2020年3月31日)における純資産は△29,429千円となっています。

赤字かつ債務超過です。

 

ドーナッツロボティクスにおける現在のバリュエーション

続いて、ドーナッツロボティクスのバリュエーション(時価総額)を計算していきます。

今回は新株予約権での発行になるためFUNDINNOで記載されている情報だけでは計算ができません。

1株あたり10,000円はただの払込金額になりますので勘違いしないようにしてください。

そこで登記簿を取得してわかる範囲でバリュエーションを計算してみました。

現在は最低でも5回の資金調達を実施しています。

バリュエーションの推移はこんな感じ。

  • 約0.8億円 (発行価格 約72円)
  • 約4.26億円 (発行価格 約321円)
  • 約60.7億円 (発行価格 約4,513円)
  • 約60.9億円 (発行価格 約4,513円)

なんと、すでに時価総額60億円を超えていました!!

4回目の資金調達時の資本金は8,500万円で発行済み株式総数は1,349,050株です。

ただ、現在は資本金8,510万1,785円で発行済み株式総数は1,552,620株です。

仮に5回目の資金調達時に203,570円の資金調達で、203,570株を発行してるとなると株価が1円になってしまいます。

ダウンラウンドにもほどがあるので、もしかしたら変則的な資金調達をしている可能性があります。

ひとまず、時価総額が60億円以上だったことは間違いありません。

追記:転換評価額の上限は決められている

 

気になる人は締結契約前交付書面を見てください。

ここでの数字公表は控えます。

追記2:小野社長から回答いただきました

幸いにも小野社長から時価総額と転換評価額の上限に関して回答をいただけました。

時価総額は35億円ほどだったそうです。

また通常、転換評価額の上限は投資家登録しないと見ることはできませんが今回は社長から15億円と発表がありました。

 

ドーナッツロボティクスに出資しているプロ投資家

ドーナッツロボティクスに出資しているプロ投資家は下記の通りです。

多数のVCや事業会社が出資しています。

 

ドーナッツロボティクスにおける投資金額のコースと株数

ドーナッツロボティクスの投資は下記のコースが用意されています。

  • 70,000円コース(7個)
  • 140,000円コース(14個)
  • 210,000円コース(21個)
  • 350,000円コース(35個)
  • 490,000円コース(49個)

最低投資金額は7万円、最高は49万円。

低価格でエンジェル投資ができますね。

 

ドーナッツロボティクスのマイルストーン

ドーナッツロボティクスのマイルストーンは下記の通りです。

最終的にIPOを目指します。

※FUNDINNO公式サイトより引用

直近の売上は3,300万円ほど。

2020年にスマートマスク、スマートロボットの発売をします。

その後、改良や海外への販売を行い、2023年にロボット累計販売台数1.8万台を予定。

2024年の12月に売上38億円を達成してその後、IPOを目指します。

 

ドーナッツロボティクスがEXITしたらどのくらいの利益になるの??

ドーナッツロボティクスが計画通りにIPOしたらどのくらいの利益になるのか説明していきます。

残念ながら時価総額が60億円以上ですので、IPOしたとしても大きな利益は見込めないと思います。

また、新株予約権での募集は次回1億円以上の資金調達時まで発行価格と発行枚数が決まらないので詳細なリターンが計算できません。

ただ、最低でも次回の資金調達時よりも20%ディスカウントされた発行価格にはなります。

新株予約権については下記記事でまとめていますので、こちらをチェックしてみてください。

また株式募集形式によるリターンの計算方法は下記にまとめてあります。

上記は仮に設定したものです。上場時にダウンサイズや上記よりも時価総額が低い場合はリターンが低くなる、もしくは損失を被る可能性があります。ご注意ください。

 

まとめと管理人の感想

最後にドーナッツロボティクスの資金調達についてもう一度まとめます。

要点まとめ
  • ロボットベンチャー
  • 設立は2016年1月
  • 赤字で債務超過
  • プレバリューは約35億越え!?
  • 目標金額は750万円
  • 新株予約権での募集
  • エンジェル税制の適用予定はなし
  • 2024年12月以降のIPOを目指す

リモートワークが加速されるアフターコロナでも成長が期待できそうな企業だと思います。

すでに複数のVCや事業会社が出資を行なっている点も安心感と言えるでしょう。

また、実質ダウンラウンドとなるのでコロナの影響も加味されていると思われます。

不利な条件での出資ではないので、そのあたりはありがたいですね。

個人的なスタンスとしてはシナモンやスマートマスクなど最先端プロダクトは個人的に好きな業種なんですけど、出資を即答するのは難しいです。

募集開始は2020年の5月17日の10時からですのでゆっくりと考えたいと思います。

また、現在はFUNDINNOで1,000円相当がアマギフが貰えるキャンペーンも実施中。

投資家登録だけなので完全ノーリスク。

出資する必要はありません。

まだ登録していない人は是非このお得な機会を逃さないようにしてくださいね。

Funds
FUNDINNO(ファンディーノ)

POSTED COMMENT

  1. へたれピーマン より:

    こんにちは。
    この案件の二回目の募集があり、久しぶりに申し込みました。

    良いとこ
    二回目の募集なのにお値段据え置き
    前回以降の反響が良い

    というとこにひかれてクリック合戦に参加と思いましたが、それほど人気がない(笑)

    メカニックさん的にはどうでしょう?また、応募しました?
    あと、新株権は早めに次の募集があった方が良いってことですか?あとになればなるほど若干のその時の時価より割引があるも、早いうちに追加の募集があったほうがお得という認識であってますか?(バリューは上がっていく前提)もし知っていれば教えていただけると助かります。

    • メカニック より:

      FUNDINNO型新株予約権はバリュエーションを先送りできるというメリットがあります。
      ですので早い、遅いは関係ありません。
      ざっくりいうと次回1億円以上調達した時の発行価格の0.8倍未満になります。
      もし次回の発行価格が1,000円だとしたら、今回投資した人たちは800円未満になるという感じ。(数字はまったくのデタラメです。)
      確実に次に投資した投資家よりも有利な発行価格になりますよ。

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