株式投資型クラウドファンディングの投資家たちが主導し行われたピッチコンテスト「ECF ROUND PITCH」が大盛況の内に幕を閉じました。
今回はその白熱の様子を徹底レポートしていきたいと思います。
当日の様子はライブ配信を行い、動画でも見ることが可能ですのでもしお時間ある方はこちらも見ていただけますと幸いです。
また今回の記事で使用されている写真は全てFundsでマーケティングを担当している後藤将弥さんに撮影していただきました。
本当にありがとうございます。
スポンサーの紹介
レポートの前に、まずは協賛していただいた方達の紹介をしていきます。
コワーキングスペース運営のシードプレイス
コワーキングスペースを運営するSEED PLACE(シードプレイス)さんにはコワーキングスペースの3ヶ月無料利用券を提供していただきました。
多摩地域に特化しており、2020年の3月には三鷹でもオープンしますのでお近くの方は是非ご利用ください。
資金調達、コンサルティングのEXPACT
EXPACTさんは静岡県で資金調達のアドバイスなどのコンサルティングを行なっている企業です。
静岡はもちろん地域問わず対応しているとのことですので資金調達をお考えの方は是非一度ご連絡してみてはいかがでしょうか??
ベンチャー企業の資金調達情報がわかる「STARTUP LOG」
STARTUP LOGはベンチャー企業における資金調達の情報を掲載しているWebサイトです。
最新情報をキャッチアップしたい人は是非お気に入り登録してください。
ベンチャーと投資家を結ぶ「ベンチャー投資育成研究会」
一般社団法人ベンチャー投資育成研究会(SVIC)はベンチャーと投資家を結ぶプラグとなることを目的とし、様々なイベントを浜松で行なっています。
静岡近辺で起業志向のある方は色々と助けになってくれるはずです。
学生なども多く参加しているようですよ。
プログラムの概要とあいさつ
ここからがイベントレポートです。
共催した投資家グループである「Foripo」代表 小山内氏のプログラムの概要とあいさつからイベントは始まりました。
ちなみにForipoはECF投資家たちが集まっているグループで、今回のイベントを企画した組織になります。
ECF事業者4社によるプレゼン
プログラムの1発目として株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームを運営している4社のプレゼンが行われました。
ファンディーノからはCOOの大浦さん。
ユニコーンからは代表の安田さん。
エンジェルバンクは代表の鳥居さん。
そしてGoAngelは代表の出縄さんです。
各プラットフォーム共に、サービスの概要から今後の予定、さらには目指しているゴールなどを紹介していただきました。
FUNDINNOさんはセカンダリーマーケット、ユニコーンさんとGoAngelさんは提携について、エンジェルバンクさんはエメラダ・エクイティからの譲渡についてが個人的に印象深かったです。
Fundsの藤田氏におけるピッチ講座
プラットフォーマーの紹介のあとはFunds藤田氏におけるピッチ講座が行われました。
その名も「勝てるピッチの作り方」
藤田氏は2019年から2020年にIVSをはじめとした数多くのピッチコンテストで優勝。
そんな百戦錬磨の藤田氏からピッチ講座で押さえておきたいポイント、気をつけるべきポイントを紹介していただきました。
藤田氏は天才肌だと思っていましたが、実は前日は寝ずにピッチを練習しているなど、圧倒的な努力をしていたようです。
ピッチコンテストの審査員によって内容を変更する点なんかは目から鱗でしたね。
あとは「トラクションでぶん殴る」というパワーワードも生まれました。
また、Fundsについては下記記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ECF ROUND PITCH開始!!
メインコンテンツであるECF ROUND PITCHでは合計11社の起業家によるピッチ戦が繰り広げられました!!
株式会社RelyonTrip
トップバッターは株式会社RelyonTripです。
「明日どうする?」がすぐ決まる、お出かけ・旅行の新計画アプリである「Sassy」を運営しています。
GoMA株式会社
2社目はGoMA株式会社。
優秀なギーク学生のためのダイレクトリクルーティングサービスについてプレゼンしていただきました。
なんとプレゼンした方は現役の東京工業大学生。
大学生とは思えない堂々たるピッチでした。(静岡県出身ということで応援したくなりました)
株式会社RTプロジェクト
3社目の株式会社RTプロジェクトはsaas型現場情報共有アプリケーションである「現調くん」を提供している起業です。
建設現場の「現場情報」を「リアルに近いビジュアル情報」へと簡単に編集し、それを現場関係者に共有することで業務効率を図るサービスを提供しています。
Boccars
4社目はBoccarsです。
こちらは地域住民の動線(買い物/通勤など)を活用した商品配送網を構築し、地方圏でもDoor to DoorのUberライクな食品・日用品配送サービスを提供するプロダクトを提供しています。
アカデミスト株式会社
5社目はアカデミスト株式会社です。
アカデミストについてはクラウドファンディングに詳しい方はご存知の人も多いかと思います。
研究費獲得に特化した学術系のクラウドファンディングサイト「academist」を運営している企業です。
モヅルの話が観客の心を掴んでいました。
NEXT VISION株式会社
6社目はNEXT VISION株式会社です。
世界中の人がカメラマンとなりメディアの一員として参加・貢献出来る動画売買プラットフォームである「VIDEO CASH」を運営しています。
個人でとったスクープ映像をこのプラットフォームに投稿して、購入されると報酬を受け取ることができます。
よくTwitterを中心としたSNSにスクープ映像を載せる人がいますが、要はその動画で収益化できるということですね。
株式会社LifeView
株式会社LifeViewは事業承継問題を解決するオープンイノベーションプラットフォーム「Run-Up(ランナップ)」を提供している企業です。
袖縁
袖縁は「安全で適切なマッチング」×「あんちょこ/トリセツ」 で 心のバリアを軽やかに乗り越えるアプリ「袖縁」を提供している任意団体です。
株式会社AilaB
エンジニアの転職は手間が多くかかり、なかなか自分にあった企業を探すことができないという問題があります。
株式会社AilaBはそんな問題を解決するエンジニアのエンジニアによるエンジニアのためのプラットフォーム「Rebase」を運営している企業です。
株式会社toraru
株式会社toraruは疑似どこでもドアサービス「GENCHI」を提供している企業です。
現地にいかなくても作業の代理をお願いできるサービスで、例えば「御殿場アウトレットで買い付けをお願いできる」など。
ピッチの途中でリアルタイムで代理作業をお願いするなど、ピッチ内容はかなり凝った作りになっていました。
株式会社hakken
最後に登場したのは株式会社hakkenです。
世界中の整理券を統合し、ユーザーの時間の使い方を別次元に連れて行くアプリ「hakken」を提供しています。
このアプリを導入すれば自分が今何番目に並んで入るかがすぐにわかり、わざわざ行列に並ぶ必要がなくなります。
結果発表
11社のプレゼンが終わったあとで審査員の採点が集計されました。
今回は5つの賞が用意されていました。
- グランプリ
- 準グランプリ
- SEED PLACE賞
- EXPACT賞
- メカニック賞
SEED PLACE賞
SEED PLACE賞を受賞したのはGoMAです。
おめでとうございます。
当日は残念ながらSEED PLACEさんがいらっしゃらなかったので小山内さんがお渡しいたしました。
EXPACT賞
EXPACT賞は株式会社LifeViewです。
当日はEXPACTの代表である高知さんがご来場してくださいましたので直接お渡ししていただきました。
メカニック賞
メカニック賞は学術系クラウドファンディングサイトを運営するアカデミスト株式会社です。
準グランプリ
準グランプリはNEXT VISION株式会社です!!
グランプリ
映えあるグランプリは株式会社hakkenでした!!
おめでとうございます!!
まとめ
どの企業も魅力的なピッチ内容でどこがグランプリをとってもおかしくなかったと思います。
そのくらいハイレベルな戦いでした。
個人的にも「出資したいな〜」と感じる企業が多かったです。
この中から本当に株式投資型クラウドファンディングを利用して資金調達する企業が生まれたらこれほど素晴らしいことはありません。
また、今回は業界のことを最優先で考えていただき、各プラットフォームの方々が集まってくれたことも非常に嬉しかったです。
この場を借りて御礼申し上げます。
藤田社長も多忙の中、このためだけに資料を作ってくださり、登壇していただき本当にありがとうございました。
このイベントが業界のさらなる発展に寄与することを心から願っています。