どうも、株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。
これから国内では様々な株式投資型クラウドファンディングサービスが生まれてきます。
その中でも注目度が高いのはSBIグループのSBI CapitalBaseです。
まだまだ謎に包まれている部分ではありますが2019年6月28日付で第一種少額電子募集取扱業者を獲得したことで、徐々に判明してきたこともあります。
そこで今回はSBI Captal Baseにわかっていることをまとめていきたいと思います!!
サービス名は「GEMSEE Equity」
まず気になるのはサービス名ですが、どうやら「GEMSEE Equity」になるようです。
SBI Capital Baseでは当初ICO事業に力を入れており、こちらのサービス名は「GEMSEE ICO」としていました。
その後、仮想通貨関連への注目度が低くなってきたからか途中で株式投資型クラウドファンディング事業にピボットしています。
どうやらGEMSEEというのは造語らしく、ホームページでは下記のような紹介がありました。
GEMSEEの由来は“Gemstone(原石)・Seeker(探究者)”でそれぞれ、“成長を目指すベンチャー・その価値を見出す投資家”を示しています。両社が出会う場としてGEMSEEプラットフォームは存在します。
おそらく今後展開されるサービスはこのGEMSEEという冠がつくと思われます。
ちなみにGEMSEE EquityのEquityは株式という意味です。
すでにサービスを停止してしまいましたが、エメラダが運営していたプラットフォームもEmerada Equityでしたから投資家には受け入れられやすいサービス名だと思います。
GEMSEE Equityが取り扱うのは一定品質をクリアした企業のみ
GEMSEE Equityがどんな企業を取り扱うかですが、一定の品質をクリアした企業のみということです。
下記の3つを評価してプロジェクトが実現可能かを判断します。
- KYC(Know Your Customer)
- プロジェクト審査
- アドバイザリー
具体的な審査内容はわかりませんがSBIグループですから雑な審査はしないでしょう。
結果を出さなければ信頼性が大きく損なわれますから、かなり厳格な審査が実施されるんじゃないかなと思います。
資金調達後はモニタリングサポート
資金調達した後にも定期的なモニタリングをして、投資家に情報提供をしてくれるとのこと。
FUNDINNOやユニコーンなどもモニタリングは定期的にしてくれますし、ユニコーンの場合は3ヶ月に1回のIRが約束されています。
これはどこもやっていることですかね。
ただ、どうやら資本政策の提案や事業戦略の検討など成長のためのアドバイスも実施します。
SBI証券はIPOの幹事も多いですし、主幹事を努めることも多いです。
そう考えると企業側は業界でもトップクラスのアドバイスを受けられるかもしれませんね。
企業の資金調達スケジュールも開示予定
GEMSEE Equityではプラットフォームでの資金調達を含む、資金調達スケジュール、価格なども積極的に開示予定です。
この先どのようなファイナンスをしてスケールさせていくのか、そして過去にはどんなファイナンスをしてきたのか、この2点がわかるようだと投資家としては嬉しいですよね。
今の所、出資先企業は書いてくれているプラットフォームはありますが、過去と将来のファイナンスまで記載しているところはありません。
どこまで詳しく開示してくれるかわかりませんが、個人的には企業側と投資家側の情報の非対称性がなくなるのは良いことだと思います。
複数回資金調達する企業もある
これはどのプラットフォームでも実施していることですが、GEMSEE Equityでも同じ企業が複数回資金調達を行う場合があるそうです。
ただし、その場合は企業側がプロジェクトのマイルストーンを達成することで資金調達を行うとのこと。
これにより投資家は進捗率を評価して投資ができるようになります。
GEMSEE Equityで資金調達する企業のステージ
GEMSEE Equityで資金調達する企業はだいたい下記の3ステージを予定しているとのこと。
- シード
- アーリー
- シリーズA
株式投資型クラウドファンディングで調達できるのは1年間に1億円というロックがかけらています。
これ以上の資金調達はできないため、どうしても上記ステージに限定されてしまうんですよね。
ただ、最近だとシリーズAで1億円だとやや小さめに感じるので、個人的にはシードとアーリーが中心になるかなと思っています。
まとめ
今の所、SBI CapitalBaseで開始予定のGEMSEE Equityについてわかっているのはこんな所です。
詳細はこれからですがやはりSBIグループということでどんな案件がでてくるのか楽しみですよね。
そして、どうやらビジネスモデルや技術よりも起業家をしっかりと評価していきたい考えのようです。
その上で経営陣の経歴・人柄・事業に対する想いなども重視して、案件を審査するみたいですから、結構期待できるかもしれません。
自分もいろんな所で話していますが、エンジェル投資をする上で一番大事なのは社長だと思っています。
社長の熱量、行動力などやりきる力があればどんな事業モデルでも成功すると思うんですよね。
ビジネスモデルや技術はそれを後押ししてくれるものにすぎないかと。
とりあえず、正式リリースしたら話題になると思いますのでそれまで楽しみに待っていましょう。
もちろんその際は当ブログでも紹介させていただきます。
ちなみに、もし今すぐに株式投資型クラウドファンディングでエンジェル投資をしたい人はFUNDINNOを利用しましょう。
業界のパイオニアで、この先も引っ張っていってくれる存在なのは間違いないですからね。