個人的に期待していた投資信託がとうとうベールを脱ぎました。
野村日本新鋭成長株ファンドといって、将来上場が期待されるベンチャー企業がポートフォリオに組み込まれるという今までにはなかったファンドです。
しかもベンチャー企業の目利きをするのはあのジャフコ!!
いくつものIPOを支援してきたベンチャーキャピタルですから、これに個人が相乗りする形で投資できるのは激熱です。
そこで今回は野村日本新鋭成長株ファンドについて詳しくまとめていきます。
野村日本新鋭成長株ファンドとは??
野村日本新鋭成長株ファンドは野村アセットマネジメントとジャフコ グループ株式会社が共同で開発した投資信託です。
創業期から上場直前までの未上場株への投資を含む国内初の日本株公募投資信託になります。
申込単位は1万口以上1口単位、または1万円以上1円単位です。
分配金を受取る一般コースと、分配金が再投資される自動けいぞく投資コースがあります。
野村日本新鋭成長株ファンドの投資対象
野村日本新鋭成長株ファンドは国内の上場株式と未上場株式に下記の比率で投資を行います。
- 上場株 → 90%~95%程度
- 未上場株 → 5%~10%程度
上場株は国内の金融商品取引所に上場している上場後10年未満の企業が中心です。
その中からさらに中期的な売上成長が期待できる企業を選別して組み入れます。
未上場株にはLPSの持ち分への投資も含みます。
具体的には日本のベンチャー企業に投資をするベンチャーキャピタルが運用するファンドの中から、会社体制・運用能力・セカンダリー売却時の流動性等において適切と判断されるファンドです。
当面の間はジャフコのLPSの持ち分に投資することになりますが、将来上場が見込める場合は直接投資する場合もあります。
一方で魅力的な投資機会がないと判断した場合には投資が行われないこともあるとのことです。
ちなみに2024年8月2日現在では下記のLPSの持ち分に投資予定です。
- ジャフコSV6 投資事業有限責任組合の出資対象事業持分
- ジャフコSV7-A 投資事業有限責任組合の出資対象事業持分
- ジャフコSV7-B 投資事業有限責任組合の出資対象事業持分
ジャフコのホームページで色々調べてみたのですが、上記LPSが具体的にどんなベンチャー企業に出資しているのかはわかりませんでした。
今のところ定期的に出される運用報告書で確認するしかありません。
野村日本新鋭成長株ファンドの信託報酬率
信託報酬は年1628%(税抜:年1.48%)です。
内訳は下記の通り。
委託会社 | 年0.73% |
---|---|
販売会社 | 年0.270% |
受託会社 | 年0.05% |
これに加えてLPSへ支払う管理費用があります。
こちらも含めた場合の信託報酬率は最大年2.178%程度(税込)です。
さらに購入時にも手数料がかかります。
購入代金に応じて手数料率が変わるので注意してください。
- 1億円未満 → 3.3%(税抜3.0%)
- 1億円以上5億円未満 → 1.65%(税抜1.5%)
- 5億円以上 0.55%→ (税抜0.5%)
1億円以上購入できる人はほんの一握りだと思うので、基本的には3.3%かかります。
10万円購入したとすると購入時に3,300円の手数料がかかり、さらに年間最大2.178%の手数料を払わなければなりません。
また解約時には信託財産留保額として1万口につき基準価額に0.3%の率を乗じて得た額がかかります。
野村日本新鋭成長株ファンドが購入できる証券会社
野村日本新鋭成長株ファンドが購入できる証券会社は今の所、野村證券のみです。
他の証券会社で購入できるかはわかりません。
まとめ
では、最後にまとめます。
- 購入できるのは野村証券のみ
- 未上場株をポートフォリオに組み込み
- 実質負担は最大2.178%税込)
- 購入時手数料は最大3.3%
正直、まだ具体的なポートフォリオが決まっていないので評価できないというのが正直なところです。
個人的な印象としては未上場株の割合が思ったほど低いなと感じました。
20%ぐらいは組み込んでくるかなと思っていたので、これだと少し面白みにかけるかなと。
結局は9割以上は日本の上場株なわけですし。
しかも手数料も高いですよね〜。
購入時も手数料が取られて、さらに年間最大2%越えはなかなかにエグいです。
未上場株投資のプロフェッショナルであるジャフコに相乗り投資できるとしても、ちょっと・・
まずは一発目の運用報告書を見てからって感じですかね。
ひふみクロスオーバーproもでますね。
そうですね!!
交付書見ましたが、どちらも組み込む未上場株はまだ決まってないみたいですね。
ひふみは複数の証券会社で買えますね