またもやソフトバンクグループがどでかいことをやってくれるかもしれません。
2018年は子会社のソフトバンクを上場させましたが、今回はなんとソフトバンクグループが運営する投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」がIPOを検討しているというニュースが入ってきました。
これが実現したらソフトバンク以上に大きなインパクトを投資家に与えそうです。
今回はこのソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)についてちょっと説明していこうかと思います。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドとは??
「ソフトバンク・ビジョン・ファンドって何??」って方もいると思いますのでまずは簡単に説明していきます。
発足したのは2017年。
ソフトバンクグループの孫正義とサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)のムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子らによって設立されました。
全体像はこんな感じ。
赤点線で囲まれたところがSVFです。
GP/SBI UK、SBIA US/SBIA JPそしてリミテッドパートーナーシップから構成されています。
GP/SBI UKとSBIA US/SBIA JPはソフトバンクグループの100%子会社です。
ビジネスモデルは非常にわかりやすく、フローは下記の通り。
- 投資家からお金を集める
- SVFが投資先を選定
- 投資とコンサルティング
- 投資家に利益を分配
要はベンチャーキャピタルファンドですね。
もっと詳しく知りたいという方はソフトバンクグループが投資家に対して配布した資料を読んでみてください。
これを読めば全て理解できるはずです。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の出資者と規模
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の代表的な出資者を紹介。
- PIF
- ソフトバンクグループ
- ムバダラ開発公社
- Apple
- クアルコム
- フォックスコン
- シャープ
10社前後が参加しています。
運用規模は驚愕の917億米ドル。
日本円にすると10兆円オーバーです。
具体的な比率はソフトバンクグループが281億米ドル。
外部投資家が636億米ドルとなります。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)のポートフォリオ
ファンドといったら気になるのはやはり出資先ですよね。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は現在55社に投資をしています。
みんなが知っている知名度の高い企業を一部抜粋すると…
- Uber
- We work
- slack
- OYO
などなど。
すでにユニコーンになっている企業、さらにはUberなどデカコーン企業も数社あります。
しかもUberは上場が決まっていますし、slackやWeWorkも今年上場するのではないかと噂されています。
全体的にはAIやVR、Eコマースなど市場が拡大している分野が中心。
その中でシェアを大幅に奪える見込みのある企業を狙っていますね。
ちなみにSVFは未上場、上場、保有株式割合の多寡を問わず投資しています。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)はなぜIPOの検討に入ったのか??
そもそもなぜソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)はIPOの検討に入ったのでしょうか??
ロイターの記事では下記のように報道されていました。
報道では、孫正義会長兼社長が中国で交渉した「非公式の取引」のために新たな資金調達を模索しているという。
またソフトバンクは別の投資ファンドの立ち上げを計画しており、資金調達について銀行と協議しているとした。
簡単にいうと、さらに多くの企業へ投資するためですね。
しかもどうやら同じ規模の第二号ファンドの立ち上げも検討しているとのこと。
既存ファンドへの出資を呼び込むためにオマーンとも交渉しているそうなので、さらにスケールアップするかもしれません。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は日本で上場するのか??
一番重要なのがソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)がどこで上場するかでしょう。
結論からいうとまだわかりません。
おそらく上場したら時価総額は10兆円以上になるのは間違いないと思います。
日本の時価総額ランキングTOP3に入ることになりますから、この規模の企業が上場する可能性は低いような気がするんですよね。
そもそもソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)はロンドン、シリコンバレー、東京、シンガポールの4つにオフィスを構えています。
そして、登記上の本社はロンドンなんです。
出資者が世界をリードする企業ばかりですし、普通に考えれば日本以外の大きな取引所を選択するのが普通かなと思います。
最後に
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)がIPOの検討をしているという報道には驚きましたが、もし本当に実現すればかなり注目を集めるでしょう。
しかも、もし本当に上場するということになればソフトバンクグループの時価総額とほぼ同じになります。
力技てきなところも否めず、なんでもありなような気がしますが、ソフトバンクグループにとってはかなりポジティブな要素です。
孫さん、やり手すぎ 笑
そして、IPO投資家として気になるのはどこで上場するかです。
日本で上場するならばテンションが上がりますが、海外で上場した場合は何も面白くありません。
ひとまず、続報を待つしかないですね。
ちなみに、「自分もソフトバンクビジョンファンドのように未上場企業に投資したい!!」と思った人は株式投資型クラウドファンディングという方法があります。
この方法ならばIPOを目指すベンチャー企業に個人で出資することができますよ。
FUNDINNO(ファンディーノ)ならば最低1万円から出資できます。
投資として考えればハイリスク・ハイリターンですが、一番のポイントは企業の成長を一番近くで見れることです。
また、エンジェル税制が利用できるので節税しながら投資をすることも可能ですよ。
興味がある方は一度チェックしてみてくださいね。