株式型クラウドファンディング第一弾のFUNDINNO(ファンディーノ)が発足してから、日本でも様々なサービスがスタートしました。
間違いなく、今後も新しいサービスがどんどんスタートし、市場は盛り上がってくると思われます。
ただ、多くなってくるとだんだんと整理できなくなってくるものです。
そこで今回は日本の株式型クラウドファンディングサービスを一挙まとめて、実績や最低出資金額など比較してみました。
順調に実績を伸ばしているサービスや、これからサービスインするところまで、知っている限りで紹介していきますよ。
国内取引量NO.1のFUNDINNO(ファンディーノ)!!
やはり、一番はじめに紹介しなければいけないのは国内初の株式型クラウドファンディングサービスであるFUNDINNO(ファンディーノ)でしょう。
最低出資金額や実績は下記の通りです。
運営会社 | 日本クラウドキャピタル |
---|---|
最低出資金額 | 1万円〜 |
案件数 | 57件以上 |
見返り | 現物株式 |
エンジェル税制 | 適用企業あり |
最高調達額 | 8,290万円 |
現在の累計成約額は16億円越え。
この記事を書いている時点での案件数は57件にまで達しています。
当然、この実績は国内NO.1。
しかもダントツで、他をよせつけません。
また、FUNDINNO(ファンディーノ)は税金が控除されるエンジェル税制が適用される企業に投資できるのも大きな魅力の一つです。
自分は現在、FUNDINNO(ファンディーノ)を通して16社、合計180万円を出資しています。
エンジェル税制適用企業にも3社出資をして、税制控除は経験済みです。
その時の記事はこちら。
また、株主優待を儲けている企業もありますよ。
さらにFUNDINNO(ファンディーノ)について知りたいという方は下記記事に自分が知っていること全てをまとめていますので、参考にしていただけますと幸いです。
VCが出資した企業に出資ができるエメラダ・エクイティ
運営会社 | エメラダ株式会社 |
---|---|
最低出資金額 | 14万円〜 |
案件数 | 7件以上 |
見返り | エメラダ型新株予約権 |
エンジェル税制 | 適用企業なし |
最高調達額 | 7,658万円 |
企業から出資の見返りに新株予約権が付与されるという変わった仕組みの株式型クラウドファンディングを提供しているのがエメラダ・エクイティです。
2017年11月に第一号案件をリリースし、現在までに7社を取り扱いました。
FUNDINNOと違っているところは、エメラダ・エクイティで取り扱うのは全てVC(ベンチャーキャピタル)が出資している企業のみです。
よってエメラダ・エクイティで資金調達をする企業はすでに一定の評価がされているということになります。
ちなみにVCが出資している企業はエグジット率が高いというデータがあるそうです。
ただ、残念ながら新株予約権への投資ということで、エンジェル税制が適用される企業の取り扱いはありません。
最低出資金額も14万円とやや高いのもネックになります。
自分は現在エメラダ・エクイティでは4社に合計56万円を出資中です。
エメラダ・エクイティは下記の記事でより詳しく解説しています。
実績ある代表が率いるGoAngel
運営会社 | DANベンチャーキャピタル株式会社 |
---|---|
最低出資金額 | 10万円〜 |
案件数 | 7件以上 |
見返り | 現物株式 |
エンジェル税制 | 適用企業なし |
最高調達額 | 2,000万円 |
上記2社と比較するとやや存在感の薄いのがGoAngelです。
代表の出縄さんはディー・ブレイン証券(現 クラウド証券)の創業者で実績があります。
しかし案件数は合計7社で、資金調達の失敗している企業が多く、お世辞にもいい案件を取り扱っているとはいえません。
また、ウェブサイトのデザインも一昔前のもので、操作も非常にしずらいという難点があります。
FUNDINNOやエメラダ・エクイティと比較するとやや格落ちする印象です。
最低投資金額は10万円からですが、25万円からしか出資できない案件もあるので、投資のハードルも高くなっています。
残念ながら初心者にオススメできるサービスではありません。
ただ、自分はGoAngelを通してmultibookという企業に投資しているんですが、こちらからクオカードが送られてきました。
5,000円と高額でこれは素直に嬉しかったですね。
GoAngelについても下記記事で詳しく紹介していますので、気になる方は一読してみてください。
業界最年少社長が運営するエンジェルバンク
現在はまだ稼働していませんが、2019年にスタートを予定しているのがangelbankです。
運営するのはユニバーサルバンク株式会社で、代表は1988年生まれの鳥居 佑輝さん。
まだお若いですが、イーストベンチャーズ株式会社に入社後、BASEへの創業参画やシェアオフィスの立ち上げなど経験豊富な実業家です。
どんな企業が第一号案件になるかはわからないのですが、支援先企業にワンフィナンシャル株式会社やTIGALA株式会社がいるんですよね〜。
是非、こういう注目度の高い企業を取り扱ってほしいと思います。
XTechと大和証券グループが手がける株式型クラウドファンディング
スタートアップ支援企業のXTechが株式型クラウドファンディングに参入します。
大和証券グループの会社から資金調達をして、新会社イークラウドを設立。
イークラウドでサービスを展開する予定だそうです。
今後、ベンチャーキャピタルとしての活動で培ったノウハウを活用し、クラウドファンディングのプラットフォームに並べる未上場企業を選定し、大和証券グループからはコンプライアンスやガバナンス体制を補完してもらいながら事業展開するとのこと。
どんな企業が第一号案件になるか全くわかりませんが、雰囲気的にはハイテクやAI、ビッグデータ関連など、最先端の会社が多いかなと勝手に想像しています。
SBIグループが運営するGEMSEE Equity
SBIグループも株式型クラウドファンディングに参入しそうです。
SBI CapitalBaseではGEMSEE Equityという総合資金調達プラットフォームを準備しています。
サイトを見る限り、COMING SOONとなっているのでまだ開発途中だと思いますが、SBIグループが手がけるとなるとどんなサービスになるか気になりますね。
まとめ
今回は国内の株式型クラウドファンディングサービスを知っている限りでまとめてきました。
正直、継続的に募集をかけているのは実質FUNDINNO1社しかないというのが現状です。
1社に供給が偏るというのは業界的にもよくはないと思うので、個人的には他のサービスにも頑張ってもらい、面白い企業をどんどん取り扱ってほしいなと思っています。
2019年以降はおそらく新たな企業が参入してきて、盛り上がっていくはず。
まだ株式型クラウドファンディング発でM&AやIPOをした企業はありませんので、第一号をどこが出すのかも注目したいところですね。
株式クラウドファンディングの会社は、今後もいっぱい出てくるんですか?みんくれみたいなことがなければいいですね。sbIなら信用出来そうです。2022年にはIPOしそうな会社がでてきそうですね。
今後もたくさんでてくると思いますよ。
ちなみに株式型クラウドファンディングで募集した会社のほとんどはエグジットできません。
おそらくエグジットする会社の前に倒産する会社がたくさん出てくると思います。
メカニックさんが投資しているファンディーノ案件ですが、順調にIR来てますか?私は1つ失敗案件を引いてしまいました。
来ているのと来ていないのがありますが、今の所倒産したというIRは来てないですね。
おそらく今後、どんどんくると思いますので覚悟はしています。
でも、株式型クラウドファンディングはそういうものなので、そこからが本当のスタートだと思っています。