IPOでは大きくわけて落選、補欠当選、当選の3つが存在します。
この中で一番なんとも言えないのが補欠当選ですよね。
宙ぶらりんな状態で、諦めていいのやら期待をしていいのやらで悶々とした気持ちになります。
また初心者の中にはどういう位置付けなのかもわからないという人もいるかもしれません。
そこで今回はIPOの補欠当選について自分の繰上当選実績も含めて色々と紹介していきたいと思います。
IPOの補欠当選とは??
IPOの補欠当選は当選をキャンセルした人や申込忘れなど、当選枠に空きがでた場合に繰上当選できる権利を有している状態です。
補欠当選した後に購入申込をすることでその権利を得ることができます。
購入申込をしなければ繰上当選の対象とはなりませんので注意してください。
もし、当選枠に空きがでた場合、購入申込をした補欠当選者の中から再度抽選を行なって繰上当選者を決めます。
簡単に言えば敗者復活戦のような仕組みです。
もちろん、購入申込をしても当選枠に空きがでなければ繰上当選する可能性はゼロとなります。
ちなみに補欠当選するのは前期型のシステムを採用している証券会社だけです。
楽天証券や岩井コスモ証券、auカブコム証券などの後期型の証券会社は当選か落選の二つしかありません。
補欠当選から繰上当選ってするの??
繰上当選の期待度は証券会社やIPOによって大きく変わってきます。
繰上当選しにくい証券会社
1回目の抽選で落選がない証券会社は繰上当選の期待度が低いです。
なぜなら当選 or 補欠当選しかないため、当選以外の人は全員補欠当選になってしまうから。
補欠当選者が多く入ればそれだけライバルが多いということになるので、繰上当選できる可能性は低くなります。
このようなシステムをとっている代表的な証券会社はSMBC日興証券や三菱UFJ・モルガンスタンレー証券です。
上記のように当選できなかった場合は「補欠」と表示されます。
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券の表示は「次点」です。
このシステムを知らないと補欠と書いてあったら嬉しく感じるかもしれませんが、勘違いしないようにしましょう。
繰上当選しやすいIPO
繰上当選しやすいIPOとしにくいIPOに分かれます。
それは当選枚数(規模の大きなIPO)と人気によって変わってきます。
当選枚数については想像がしやすいのではないでしょうか??
当選枚数が多ければ、大数の法則でキャンセルする人も多くなります。
比例して補欠当選者も多くなりますがそれを考慮しても、繰上当選の期待度はグッと高くなるんです。
特にREITのIPOは当選枚数が多い傾向があるので繰上当選しやすいですよ。
また、人気のあるIPOほど繰上当選するのが難しいです。
人気のあるIPOは利益が出やすいのでキャンセルする人がほとんどいません。
利益を出せる可能性があるのにみすみすキャンセルする人なんて滅多にいませんよね??
必然的に繰上当選の枠が少なくなるので繰上当選する確率は非常に低くなります。
当選枚数の多さと人気、この二つで大きく変わることは覚えておきましょう!!
管理人における繰上当選の歴史
自分における過去の繰上当選の歴史を振り返ってみました。
7年ほどIPO投資をしていることもあり、若干記憶が曖昧ですが覚えている範囲で紹介していきます。
マネックス証券での繰上当選
一番直近だと2020年の9月にI-neというIPOがマネックス証券で繰上当選しました。
初値売りで32,500円の利益とそこまで美味しい銘柄ではありませんでしたが、繰上当選しなければ0円ですからね。
野村證券での繰上当選
野村證券でもかなり前ですが繰上当選したことがあります。
しかも200株繰上当選するというなかなかのレア体験♪
こちらは2つ合わせて10万円以上と予想以上の結果をだしてくれました!!
みずほ証券の繰上当選
みずほ証券ではビジョンが繰上当選しました。
かなり微妙な銘柄でしたが腹を決めて購入申込したのを覚えています。
それもあってかキャンセルした人が多く、見事に繰上当選。
結果は2万円ほどの利益でした。
大和証券の繰上当選
大和証券では下記の銘柄で繰上当選したことがあります。
- トーセイ・リート投資法人
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
こちらはREITのIPOです。
トーセイ・リート投資法人は12,000円。
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人は1,400円のプラス。
REITなので利益的には微妙でしたがなんとか公募割れは回避してくれました。
SMBC日興証券での繰上当選
SMBC日興証券ではケネディクス商業リート投資法人が当選しました。
上記画面では当選となっているだけなので繰上当選かどうかわかりにくいですが、詳細を見てみると…
備考に「再抽選の結果、当選いたしました」と記載されているのがわかるかと思います。
補欠がデフォルトのSMBC日興証券ですが繰上当選する時はしますww
こちらの結果ですがなんと初値売りで30,500円の利益!!
ここまで健闘してくれるとは思ってなかったので初値が付いたときはめちゃくちゃテンションあがったのを覚えています♪
繰上当選するためのコツ
繰上当選するにはとにかく補欠当選したIPOの購入申込を片っ端からしていくしかありません。
補欠がデフォルトの証券会社からもガンガン購入申込をしましょう。
残念ながら正直コツというものはありません。
購入申込を継続するのみ!!
補欠当選が繰上当選する確率は??
繰上当選する確率ですがさきほどもいったようにIPO銘柄によって大きく変わってきます。
よって具体的な確率は算出することはできません。
ただ本当にざっくりですが人気のIPOはおそらく0.1%未満。
不人気の銘柄やREITなどの枚数が多い銘柄は1%~9%はあると思います。
公募割れ濃厚の超不人気の銘柄は10%以上になるかもしれません。
もちろん繰上当選してもその銘柄が公募割れになったら元も子もないです。
当選の誘惑に負けないようにしましょう。
補欠当選のデメリット
補欠当選なら当選への望みはまだありますが、実はデメリットも存在します。
デメリット1:資金が拘束される
購入申込をするとその分の資金が拘束されてしまいます。
もし申込資金が20万円必要ならば、結果が出るまでその20万円は拘束されたまま。
他にお金を使いたくなったとしても出金することはできません。
購入申込期間ギリギリに申し込むことで資金効率を最大限アップさせることができますが、申込忘れをする可能性もありますのでその点は十分注意しましょう。
個人的に繰上当選する可能性が低いと感じたら、他の事にお金を使った方が期待値は高いと思います。
デメリット2:SBI証券のIPOチャレンジポイントはもらえない
SBI証券ではIPOに申込をして落選するとIPOチャレンジポイントがもらえます。
補欠当選となった場合は残念ながらIPOチャレンジポイントはもらえません。
購入申込をして再抽選の結果、落選した場合のみポイントが付与されます。
一番やっかいなのが公募割れ濃厚なIPOにIPOチャレンジポイント目当てで100株申込して、補欠当選になったケース。
ポイント欲しさに購入申込をして繰上当選し、そのIPOが公募割れになったら目も向けられません。
公募割れ濃厚なIPOは繰上当選の可能性が高いので、この場合はIPOチャレンジポイントを捨てて、補欠当選を辞退するのがおすすめです。
まとめ
今回はIPOにおける補欠当選について色々と紹介してきました。
まとめると、繰上当選は銘柄、そして証券会社によって期待度が異なります。
人気IPOほど繰上確率が低く、不人気IPOほどは繰上確率が高いです。
なので人気IPOの補欠当選は基本的には期待をしないで購入申込をするようにしましょう。
一方、自分の実績を見ていただければわかると思いますが、不人気とも人気とも言えない微妙なIPOはワンチャンあります。
購入申込しなければ繰上当選する可能性は0%なので数打てば当たる精神でガンガン申し込むようにしてくださいね♪
当ブログでは株式投資型クラウドファンディングの国内最大手「FUNDINNO」と特別キャンペーンを実施しています。
下記リンクからの口座開設で2,000円相当のアマゾンギフト券をプレゼント!!
ファンディーノではエンジェル税制が適用される案件が多く、取り扱いをした琉球アスティーダスポーツクラブは国内で唯一となるIPOイグジットをしています。
応援出資した企業が時価総額1,000億円超えのユニコーンになれば数十倍のリターンも夢ではありません。
10万円から有望なベンチャー企業に応援出資ができますので新たな投資を是非体験してみてください。
さらに詳しく知りたい方は下記に自分の投資実績も交えて解説していますので是非合わせてご覧ください。