ロボアドバイザー投資のサービスが続々と誕生していますが、新たにauカブコム証券も参入です。
サービス名は「信用ロボアド」。
なんと、信用取引を使った日本初の全く新しいロボアドバイザーサービスなんです。
今回はauカブコム証券の信用ロボアドの特徴やメリット・デメリットを徹底解説していきます。
auカブコム証券とは??
auカブコム証券はインターネット証券です。
カブドットコム証券という名称でしたが、2019年にKDDIグループに入ったことで現在の社名に変更しています。
国内株式や投資信託、IPOなどを取り扱い、最近ではPontaポイントでの投資も可能になりました。
また、一般信用売りが可能な銘柄が豊富なため、優待をお得にゲットするつなぎ売りで利用している人が非常に多いです。
信用ロボアドとは??
信用ロボアドはauカブコム証券が新たに始めた信用取引を投資助言するロボットアドバイザーサービスになります。
一般的なロボアドはETFを長期で保有してリターンを目指す、投資一任型が一般的です。
こちらは上昇相場では高いパフォーマンスを出しやすいですが、下落相場では含み益になりにくく、コロナショックなどの相場では大きな含み損をかかえることが多いです。
一方、信用ロボアドは株式を短期間で売買するため、長期保有でともなうリスクが抑えることができ、かつ信用取引を利用するため上昇相場だけでなく下落相場でも利益を期待できます。
現在はまだ提供されておらず、開始予定は2021年2月中とのことです。
信用ロボアドの手数料
信用ロボアドの手数料を紹介します。
月額顧問料 | 月額1,100円(税込) |
---|---|
成功報酬 | 毎月末の運用益×11%(税込) |
逆日歩 | 取引ごとに異なる |
金利 | 取引ごとに異なる |
貸株料 | 取引ごとに異なる |
手数料はこの5つです。
まず、最低でも毎月1,100円(税込)のランニングコストがかかります。
一年利用すると13,200円(税込)です。
そして運用益の約10%分を成功報酬として支払わなければなりません。
もし10万円の利益が出たら1.1万円(税込)の成功報酬ということになります。
さらに信用取引で売買しますので、逆日歩や金利、貸株料の支払も必要です。
これらは約定金額、日数で手数料が変わってきます。
信用ロボアドのコース
信用ロボアドでは2つのコースが用意されています。
- 積極型
- 安定型
そして運用額は下記の5通り。
- 100万円
- 200万円
- 300万円
- 500万円
- 1000万円
コースと運用額で合計10通りの助言プランです。
これらは運用開始前に答える5つの質問の回答によって、信用ロボアドから助言されます。
最低最低金額は100万円とかなり高めです。
信用ロボアドの投資対象
信用ロボアドの投資対象は国内の個別株式です。
ただし、上場している全ての銘柄で売りポジションを持てるわけではありません。
信用ロボアドは売りでも利益を狙うスタイルですので、取引できる銘柄はある程度限られてくると思います。
信用ロボアドの始め方
信用ロボアドは上記でも説明した通り、運用開始前に5つの質問に答えると助言プランを提示します。
また、事前にauカブコム証券の口座開設および信用取引口座の開設も必要です。
信用ロボアドのメリット
メリット1:短期的な売買益を追求する
ロボアドバイザー投資と言えば、ユーザーに合ったポートフォリオを提案しアロケーションやリバランスを繰り返しながら長期で保有するのが一般的。
基本的には短期で利益を狙う投資商品ではありません。
一方、信用ロボアドは短期で売買することにより長期保有のリスクを抑えて、一般的なロボアドバイザーを上回る年利回りを目標としています。
メリット2:下落相場でも利益を狙える
信用ロボアドはその名の通り、信用取引とロボアドバイザーを掛け合わせたサービスです。
つまり買いポジションだけでなく売りポジションを持つこともできます。
これにより下落相場でも利益を狙うことが可能です。
当然ですが一般的なロボアドバイザーサービスはETFに投資していますので、下落相場で利益を出すことはほぼ不可能です。
メリット3:発注アシスト機能も完備
信用ロボアドは銘柄・売買タイミングなどをお知らせしてくれるサービスです。
基本はこの助言に従って売買する形となります。
ただし発注アシスト機能を備えており、こちらを使えば日々の注文をシステムが自動で行なってくれます。
注文の手間を省くことが可能です。
信用ロボアドのデメリット
デメリット1:手数料が高い
とにかく気になるのが手数料です。
信用ロボアドの手数料は5つ存在します。
特に毎月1,100円(税込)かかる投資顧問料が一番のネックで、もし損失がでたとしてもこれだけは払わなければいけません。
ちなみにロボアドサービスで月額固定の手数料を定めているのはおつり投資のトラノコのみ。
ほとんどは運用額の1%前後です。
さらに信用ロボアドは利益がでても成功報酬を支払わなければなりません。
利益が出たとしてもかなり削られる可能性があります。
デメリット2:利益が出るとは限らない
当然ですが信用ロボアドは利益を追求しますが、確実に儲かるとは限りません。
しかも国内初の信用取引を使ったロボアドということで前例もなし。
本当に継続的に利益を確保できるかは疑問です。
利益が出た場合は税金を納める必要があります
信用ロボアドで利益が出た場合はもちろん税金を納める必要があります。
つまり、利益が出た場合は手数料に加えて税金というダブルパンチを喰らうわけです。
税金はざっくり20%で成功報酬は11%(税込)ですからこれだけで約30%ほど。
これに投資顧問料もですからね。
かなり利益が削られるということは理解しておきましょう。
信用ロボアドのまとめ
最後に信用ロボアドをまとめます。
- auカブコム証券が提供
- 信用売りを利用したロボアド
- 下落局面でも利益を狙える
- 手数料が割高
- プランは10種類
- 最低投資金額は100万円
- 投資対象は国内個別株式
- 発注アシスト機能で自動発注可能
信用取引を使ったロボアドバイザーサービスということで個人的には面白いと感じています。
ただし手数料が割高で最低投資金額が100万円という点は気になるところ。
お手軽に投資できるとは言えませんし、正直投資初心者にもおすすめはできません。
上手く表現できているかわかりませんが、投資経験者向けのロボアドという印象を受けました。
まだスタートしていませんので続報がありましたらこの記事に追加していきたいと思います。
興味がある人はauカブコム証券の口座開設をして待っていましょう。
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