最近急激に人気になっているクラウドクレジット。
CMがセミナーなどの実施で知名度が急上昇しています。
ソーシャルレンディングの中でも高利回りのファンドが多くあるのも人気が出ている要因の一つでしょう。
でも、利回りが高いということはリスクが高いということでもありますよね。
そこで気になってくるのがクラウドクレジットの実績ではないでしょうか??
具体的にいえば元本割れ件数とか。
今回はクラウドクレジットの実績について徹底的に調べてみました!!
もしクラウドクレジットについて知らない方がいましたら、先に下記記事を一読していただけますと幸いです。
クラウドクレジットの実績や元本割れ件数は??
クラウドクレジットは透明性を特に大事にしています。
ファンドの運用実績もしっかりとトップページに公開済み。
最新の実績はどうなっているかというと…
償還済みファンドが111件で元本割れ件数が8件となっています。
119件中8件なので元本割れ確率は約6.72%です。
ファンドが100件あったら6〜7つは元本割れが起こるということですね。
ちなみにこの件数は他のソーシャルレンディングサービスと比較するとかなり高い数字になっています。
クラウドバンクやオーナースブックでは元本割れが0件です。
クラウドクレジットは利回りが他のソーシャルレンディングサービスと比較しても高くなっているので、リスクも高く、元本割れが起こる確率が高くなっています。
どんなファンドで貸し倒れや遅延が起きているのか??
クラウドクレジットの運用実績がわかったところで、元本割れしているファンドの中身を詳しくみていきましょう。
これを判断するにリターンマップを利用します。
リターンマップというのはクラウドクレジットで運用しているファンドの状況を表したもので、これを見ればどのファンドの運用が上手くいっていないのかがすぐにわかるんです。
最新のリターンマップはこのようになっています。
リターンの表記は下記の通り。
これをみると…
- 欧州3ヶ国個人向け・ローンファンド(ハイイールド型)
- 欧州3ヶ国個人向け・ローンファンド(バランス型)
- イタリア個人向けローンファンド
この3つのファンドの運用が上手くいっていないことがわかります。
特に欧州3ヶ国個人向け・ローンファンド(ハイイールド型)は一番ダメな表記ですね。
で、実際この3つのファンドで遅延や貸し倒れが起きているのかどうかですが、全てで遅延が発生中です。
しかも欧州3ヶ国個人向け・ローンファンド(ハイイールド型)では0.4%ほどで貸し倒れも起こっています。
これは自分がクラウドクレジットの運用報告会にいって確認してきました。
今の所は遅延中ではありますが、特に欧州3ヶ国個人向け・ローンファンド(ハイイールド型)は回収率が80%付近になるとのことなので、さらに貸し倒れが起こる可能性が高いです。
報告会にいった時のレポートは下記記事でまとめていますので、気になる方は一読していただけますと幸いです。
クラウドクレジットで損失を出している人はどのくらいいるのか??
では続いてクラウドクレジットで損失を出している人はどのくらいるのかをみていきます。
クラウドクレジットでは毎月、2ヶ月前の損益統計を公表してくれています。
最新の統計はみてみると…
平均利回りは7.8%。
利回り6.0%〜10.0%付近がもっとも多く、9,000人近くがこのくらいのリターンを得ています。
中には16%以上という驚異的なリターンを得ているひともいるようです。
一方、ほとんどの方が利益を出していますが、元本割れを起こしているひとも一定数いることがわかりますね。
ただ、それでも全員合わせても400人以下。
プラスリターンの人と比べたら極少数です。
管理人の実績 : 投資したファンドでも遅延が発生中
続いて自分の実績を紹介。
実は投資したファンドの中に遅延が発生しているものがあります。
そのファンドは”【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト2号”です。
このファンドは予定利回り12%だったんですが、実際の実績はこんな感じになってます。
50,000円投資していますが、出資金は48,944円しか返還されていません。
1,056円が未回収です。
しかし、分配金が3,587円あったのでトータルではなんとかプラス。
最終的なリターンは約5.0%となっています。
ファンド予定終了時期は2017年の1月ですでに1.5年以上経過していますが、追加の報告はありませんので、このままクローズする可能性が高いです。
予定利回りと比較すると7%ほど低い運用になってしまいましたが、一応プラスで終わったのでよしとするしかありませんね。
クラウドクレジットの実績まとめ
今回はクラウドクレジットの実績をまとめてきました。
特に注意してほしいのは他のソーシャルレンディングサービスと違って、元本割れしたファンドも一定数あるということです。
遅延しているファンドもありますし、一部では貸し倒れも発生しています。
投資する時はしっかりとリターンマップをチェックして、投資することが大事ですよ♪
しかし、クラウドクレジットではデフォルトはある程度起こるものとして運用している面もあります。
そのデフォルト率が想定以上に高くなると元本割れが発生するという仕組みです。
他のソーシャルレンディングサービスではデフォルトが起こらないものと考えて運用しているところがほとんどなので、そもそもの運用方針で違う部分があるんですよね。
遅延など起こると不安に思うかもしれませんが、自分のようにプラスで終わることもありますし、そこまで深刻に考える必要はないと思います。
個人的にはソーシャルレンディングでは元本割れが起こらない方が変だと思っているので、しっかりと実績を公表してくれるクラウドクレジットのことは信頼しています。
これから投資を考えている人はデフォルトは起こるものと考えて分散投資を心がけましょう。