どうも、株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。
FUNDINNOでクラフトビールを開発・販売している株式会社ダイヤモンドブルーイングが資金調達します。
ECF投資化は酒好きが多く、前評判が高かった銘柄です。
っということで今回はダイヤモンドブルーイングのファイナンスの概要から特徴を詳しく紹介していきますね。
FUNDINNO(ファンディーノ)について知らない方は先に下記記事をチェックしてください。
ダイヤモンドブルーイングの要点まとめ
時間がない人向けにダイヤモンドブルーイングの要点だけをまとめます。
- クラフトビールの開発・販売
- 設立は2016年9月
- プレバリュー2.5億円
- 目標金額は600万円
- 普通株式での募集
- 1株10,000円
- 株主優待あり
- エンジェル税制の適用予定はなし
- 2025年8月以降のIPOを目指す
ダイヤモンドブルーイングは熊本でクラフトビールの開発・販売をしている企業です。
目標金額は600万円、上限応募額2,400万円。
普通株式での募集となり、1株1万円でプレバリューは2.5億円です。
マイルストーンは2025年8月までに売上を11.3億円まで伸ばしてIPOによるイグジットを目指しています。
エンジェル税制の適用は予定していませんが、自社の商品や店舗での食事が割引される株主優待が新設されていますよ。
ビールやお酒好きには最高の銘柄と言えるでしょう!!
株式会社ダイヤモンドブルーイングってどんな会社??
株式会社ダイヤモンドブルーイングは熊本で地元の特産品や農作物を使ったクラフトビールの開発・販売をしている企業です。
現在はブルワリーを併設したレストランと、購入型クラウドファンディングで調達した資金を元に建てた旅旗店の2点を営業中。
また、ビールラボとしても機能しており、JAや地元農家とタイアップした「ごぼうビール」、「甘草(カンゾウ)」、「マルベリー」をフレーバーに用いたビールなど、約50種類のクラフトビールを独自に開発しています。
さらに規格外の廃棄される農作物を利用して開発するなど、地域産業の活性化にも大きく貢献。
製品としてもジャパン・グレードビア・アワーズ2020にて3部門を受賞するなど、実績もついてきています。
現在は国内だけでなくフランスにも出荷しているとのこと。
今後はIoT、AIとクラフトビールを融合させたサービスを展開していく予定です。
株式会社ダイヤモンドブルーイングのビジネスモデル
ビジネスモデルは小売と飲食業です。
現在は瓶ビールを生産しており、自社店舗での消費がメイン。
店舗のメニューを見たところ700円前後で販売されていました!!
今後は缶ビール化を目標とし、空港やスーパー、ECサイトで日本全国に販売する予定です。
株式会社ダイヤモンドブルーイング社長はどんな人??
株式会社ダイヤモンドブルーイングの社長は鍛島勇作氏。
経歴は下記の通りです。
1982年4月3日生まれ
2012年 ビアホールKAENを創業
2016年 熊本地震被災後、復旧。自社でビールを作る事を決意
2016年 株式会社ダイヤモンドブルーイングを設立
2018年 熊本では初となるマイクロブルワリーを建設
2019年 ジャパン・グレートビア・アワーズ2019に於いて銅賞受賞
クラウドファンディングにて670万円ほどを調達し、熊本の繁華街にワールドビアターミナルを創業。世界の人々が行き交う場所としてメディアからの注目や、ラグビーのフランス代表選手が滞在期間中頻繁に訪れる等、盛り上がりを見せた。
2020年 ジャパン・グレートビア・アワーズ2020において、大手が参加する中、3部門、金、銀、銅賞を受賞。
個人事業主としてビアホールを運営し、その後で法人成りしたという流れですかね。
正直、エクイティで出資を募ってイグジットを目指すということを考えると、実績としてはかなり弱い印象を受けます。
株式会社ダイヤモンドブルーイングの募集金額と資金用途について
株式会社ダイヤモンドブルーイングの目標募集額は600万円。
上限募集額は2,400万円です。
株式投資型クラウドファンディングでは1億円までしか資金調達しかできませんので、小型規模ということになります。
投資家から調達した資金は下記の目的に充てる予定です。
- 冷蔵設備導入
- ECサイト構築
- IoT・AI開発
- ケグ樽購入費
- 日本クラウドキャピタルへの手数料
冷蔵設備導入と日本クラウドキャピタルへの手数料が優先的に利用されます。
目標金額を超えた場合にECサイト構築やIoT・AI開発、ケグ樽購入費に利用される予定です。
もし目標金額に達しない場合は資金調達が失敗となり、申し込みをしたとしても株主になることができませんので注意してください。
また2020年の10月に1,800万円の資金調達を予定しています。
今回、上限まで達した場合は追加の資金調達を行いません。
株式会社ダイヤモンドブルーイングの業績
株式会社ダイヤモンドブルーイングの決前期決算期末(2019年8月31日)における純資産は3,863千円、売上は77,810千円で営業利益です。
直近試算表(2020年3月31日)における純資産は△3,804千円、売上は64,627千円で営業損失となっています。
株式会社ダイヤモンドブルーイングにおける現在のバリュエーション
続いて、株式会社ダイヤモンドブルーイングのバリュエーション(時価総額)を計算していきます。
1株の発行価格は10,000円で発行済株式総数は25,200株です。
よってプレバリューは2.5億円。
クラフトビールなどのプロダクトはすでにありますのでステージ的にはアーリー期に該当します。
資本金の推移を確認しようと思いましたが登記簿は書き換え中で取得できませんでした。
株式会社ダイヤモンドブルーイングに出資しているプロ投資家
株式会社ダイヤモンドブルーイングに出資しているプロ投資家を調べてみましたが発見できませんでした。
おそらくプロ投資家は存在していないと思われます。
株式会社ダイヤモンドブルーイングにおける投資金額のコースと株数
株式会社ダイヤモンドブルーイングの投資は下記のコースが用意されています。
- 100,000円コース(10株)
- 300,000円コース(30株)
- 500,000円コース(50株)
最低投資金額は10万円、最高は50万円です。
多くの金額を投資すればその分リターンは高くなりますが、リスクも高くなりますので注意してください。
未上場株は基本的に上場株のように流動性がありませんので売買ができません。
株式会社ダイヤモンドブルーイングのマイルストーン
株式会社ダイヤモンドブルーイングのマイルストーンは下記の通りです。
最終的に9年後のIPOを目指します。
※FUNDINNO公式サイトより引用
まずはECサイトを構築して販売チャネルを増やします。
その後缶ビール工場を新設し、海外展開。
2023年にはAI・IoTを用いた醸造にチャレンジして新しいクラフトビールの製造を予定。
2024年には発行タンクを3倍以上に増やして、2025年の8月以降にIPOを目指します。
IPO前の最終的な売上は11.3億円ほどを見込んでいるようです。
株式会社ダイヤモンドブルーイングの株主優待
株主優待が設定されています。
BREWERY KAEN、WORLD BEER TERMINAL KAENのご購入、お食事で割引を受けることができます。
- 10株未満 → 5%OFF
- 30株未満 → 10%OFF
- 31株以上 → 20%OFF
文言から考えるとECサイトでは優待を受けられそうにありません。
残念ながら物理的に万人が利用できるわけではないですね。
株式会社ダイヤモンドブルーイングがEXITしたらどのくらいの利益になるの??
株式会社ダイヤモンドブルーイングが計画通りにIPOしたらどのくらいの利益になるのかをざっくりと考えてみます。
現在の評価額は2.5億円です。
どこか比較できればよかったんですが、クラフトビールオンリーで上場している企業は今の所ありません。
キリンやアサヒなどとは規模が違いすぎて比較できませんので今回は数字を適当に決めて、計算していきますね。
もし計画通りにIP0してその時の時価総額が50億円だったとしましょう。
そうなると20倍になるので、10万円投資したら200万円になります。
利益は190万円です。(株式の希薄化を考慮せず。)
ステージはアーリー期ということもあり、イグジットできれば大きな利益が見込めます。
ただし、その分リスクも高いです。
マイルストーン通りにいかず、会社を清算したら元本が0円になるかもしれません。
リスクとリターンの関係はしっかりと理解しましょう。
しかし、株式投資型クラウドファンディングではまだまだイグジット実績がほとんどありません。
投資としてではなく、純粋に「応援したいかどうか」で出資することをオススメします。
会社を手助けしながら共にIPOを目指すという意思がなければ投資するのをやめましょう。
またリターンの計算方法は下記にまとめてありますのでこちらも参考になりましたら幸いです。
まとめと管理人の感想
最後に株式会社ダイヤモンドブルーイングの資金調達についてもう一度まとめます。
- クラフトビールの開発・販売
- 設立は2016年9月
- プレバリュー2.5億円
- 目標金額は600万円
- 普通株式での募集
- 1株10,000円
- 株主優待あり
- エンジェル税制の適用予定はなし
- 2025年8月以降のIPOを目指す
FUNDINNO初のビール案件ということでお酒好きには堪らない企業でしょう。
さらに地元農家にも貢献できるような開発をしているのはとても評価できます。
熊本県民ならお店で株主優待も利用できますし、応援出資もありではないでしょうかね。
ただ、厳しいことをいうようですが個人的にIPO(M&A含め)はかなり厳しいと思っています。
クラフトビールは市場こそ拡大していますが、ライバルが多くかなりレッドオーシャンです。
本気で上場することを考えるなら、かなり綿密な戦略が必要で、ビール以外の経験や知識も必要になってきます。
お会いしたこともないのでブログでこんなことをいうのは非常に申し訳ないのですが、社長の経歴を見る限り、正直不安が残るのは事実です。
個人的にはエクイティよりも購入型クラウドファンディングを使いながら会社を大きくしていく方がいいように感じます。
ちなみに自分はというと投資はしません。
距離的にも店舗にいけず直接的な応援は難しいですし、IPOは難しそう。
さらに最大の理由はすでにファーイーストブルーイングというクラフトビール会社に出資しているからです。
あまりテーマを被らせたくありません。
ただ、個人的にはこういう地元を盛り上げようとしている人は大好きなので、なんとかファイナンスが成功してくれればなと思っています。
募集開始は2020年の6月10日の19時半からです。
投資を検討している人は忘れずにチェックしてくださいね。
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