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株式型クラウドファンディング

【評価】ユニコーンの5号案件「プリベントサイエンス」には投資しないと決めた3つの理由

どうも株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。

ユニコーンで5号案件が早くも登場!!

4号案件のMomoは個人的にユニコーン史上、一番魅力的な案件だと思っていたので「今回はどうだろう」とワクワクしていました。

しかし、中身を見たら残念無念。

今回は個人的にワースト案件です。

第4号案件の社名はプリベントサイエンス株式会社

ではいつも通り、中身を解説していきながらぶった斬っていきたいと思います 笑

ユニコーンについて知らない方は先に下記記事をチェックしてくださいね。

【運営者おすすめのソーシャルレンディング】

Funds

プリベントサイエンスの要点まとめ

時間がない人向けにプリベントサイエンスの要点だけをまとめます。

要点まとめ
  • 設立は2016年
  • 予防医療事業の運営
  • プリベントメディカルの子会社
  • プレバリューは10億円
  • 目標金額は8,500万円
  • 5万円から出資が可能
  • 株主優待はコロナの抗体検査キットなど
  • 2025年に売上8億円を目指す
  • 3〜4年後のIPOを目指す
  • 調達金額の10%を寄付

プリベントサイエンスは予防医療サービスを運営している企業です。

プリベントメディカルの100%子会社になります。

目標募集金額8,500万円で上限は9,700万円とユニコーン史上、最大規模の案件です。

現在のプレバリューは10億円で最低投資金額は5万円から。

ユニコーンで5万円から投資できる初の案件になります。

株主優待は自社サービスが50%オフで利用できる権利と、コロナ抗体検査キットを5,000円で受けれる権利です。

2025年には売上を約8億円まで伸ばし、3年〜4年でのIPOを目指しています!!

また、今回の案件が成立した場合、受入手数料の10%を日本財団の”新型コロナウイルス緊急支援募金”に寄付するとのことです。

ちなみに自分は投資しません!!

 

プリベントサイエンスはどんな会社??

プリベントサイエンスはプリベントメディカルの100%子会社でグループ会社として、がん予防支援プラットフォーム「まも~る」、がんの早期発見を可能にする簡単採尿リスク検査「Noah」を提供しています。

さらに2020年の4月に衛生検査所として登録を完了し、PCR検査」を実施する体制を構築しています。

病気になる前に予防するといった「予防ケアプラットフォーマー」の中核となる検査技術を保有する会社です。

特に尿からガン検査ができる「Noah」は非常に面白いですね。

ちなみにプリベントサイエンスではこのNoahとPCR検査の二つが事業の柱です。

まも〜るは親会社のプリベントサイエンスが提供しています。

プリベントサイエンスの社長は??

プリベントサイエンスの社長は村上孝司氏です。

経歴は下記の通り。

1964 年4月17日生まれ 麻布大学環境保健学部卒業

1988年 国立相模原病院リウマチ・アレルギー臨床研究部入所

1991年 大鵬薬品工業株式会社がん研究所研究員

1997年 富山大学和漢医薬学総合研究所出向研究員

1999年 富山大学にて薬学博士取得

2001年 米国Baylor College of Medicine ポスドク研究員

2002年 大鵬薬品工業株式会社創薬研究所マネージャー

2007年 大鵬薬品工業株式会社経営企画部課長

2012年 カイオムバイオサイエンス株式会社、研究開発シニアディレクター

2016年 プリベントサイエンス株式会社 代表取締役就任

薬学博士を取得しており、その後様々な企業で重要なポストについている実力者です。

実績は問題なさそうですね♪

 

プリベントサイエンスの募集金額と資金用途について

プリベントサイエンスの目標募集額は8,500万円で上限募集額は9,700万円です。

ユニコーン史上最大規模の案件になります。

株式投資型クラウドファンディングは1億円を超える資金調達ができないのでほぼ上限といっても過言ではありません。

調達した資金は下記の目的に充てる予定です。

  • 設備資金
  • 運転資金
  • ユニコーンへの手数料

最も優先するのは設備資金となっています。

 

プリベントサイエンスにおける現在のバリュエーション

続いて、プリベントサイエンスのバリュエーション(時価総額)を計算していきます。

1株あたりの金額は50,000円、発行済株式総数は20,000株です。

よって、プレバリュー(資金調達前の時価総額)は10億円になります。

今回のファイナンスが成功して上限の9,700万円の資金調達ができれば、ポストバリュー(資金調達後の時価総額)は10.97億円です。

前回のMomoがユニコーン史上最高バリューでしたが、これをあっさりと抜いてきました。

10億円越えは初めてです。

ちなみにプリベントサイエンスの資本金は100万円です。

つまり、今回のファイナンスで株価を1,000倍にしてきたと思われます。

登記簿で確認しようと思ったんですが残念ながら書き換え中で取得できませんでした。

 

プリベントサイエンスの株主

プリベントサイエンスの株主をまとめました。

  • プリベントメディカル株式会社(100%)

親会社であるプリベントメディカルが100%の株式を保有しています。

 

プリベントサイエンスにおける最低投資金額

プリベントサイエンスは最低1株、5万円から出資が可能です。

上限は10株の50万円。

1株単位(50,000円)での出資が可能となっています。

ユニコーンでは5万円から投資できるのでハードルは今までで最も低いです。

5万円から投資できる初の銘柄になりますね。

 

プリベントサイエンスの事業計画

※ユニコーン公式サイトより引用

最終的には売上8億円、営業利益3.8億円を目指します。

ベンチャー企業の業績はよくJカーブを描くと言われていますが、こちらはなんか緩やかに増加していく予想ですね。

なんかこの業績をみるとベンチャー企業というか中小企業という感じがするのは自分だけでしょうか。

資本金も100万円ですし、親会社があってのことですね。

ちなみに第二期の決算広告がありましたので貼っておきます。

 

プリベントサイエンスがEXITしたらどのくらいの利益になるの??

マイルストーン通りにIPOしたらどのくらいの利益になるのか推測してみます。

ファイナンスが成功したらポストバリュエーションは約11億円です。

IPO時に時価総額が100億円になると仮定すると、現在から9倍ほどになります。

5万円を投資したとしたら45万円になるので利益はおよそ45万円ほど。

ただ、この計算は株式の希薄化を考慮していませんのでその点はご留意ください。

いうまでもありませんが計画通りにスケールしなかった場合はIPOが先延ばしになり、最悪は倒産という可能性も否定できません。

そうしたら出資したほぼ資金が戻ってこず、全額損失になる場合もあります。

ハイリスク・ハイリターンだということを肝に命じておいてください。

株式投資型クラウドファンディングで資金調達した企業はまだ一社もIPOしていないので、金銭目当てではなく、企業を応援したいかどうか、ファン株主になりたいかどうかで判断することをおすすめします。

リターンについての詳しい考え方は下記に記載してありますので気になる方はどうぞ。

上記は仮に設定したものです。上場時にダウンサイズや上記よりも時価総額が低い場合はリターンが低くなる、もしくは損失を被る可能性があります。ご注意ください。

 

プリベントサイエンスの株主優待

ユニコーンで募集する企業には全て株主優待が設定されています。

もちろんプリベントサイエンスにも株主優待が設定されていますよ。

今回は下記の二つです。

  • コロナ抗体検査セット」を5,000円で提供
  • 「まも~る」初年度の会費を半額に割引

なんと、コロナ抗体検査セットです!!

5,000円なら悪くないですね。

年に4回までこの価格で検査できるとのことです。

もう一つはまもーるの会費が50%オフ。

どちらも企業に負担はかけず、売上に貢献できるので悪くない株主優待だと思います。

 

プリベントサイエンスの不安要素

プリベントサイエンスについて色々と調べてみました。

まず親会社のプリベントメディカルですが資本金が20億円以上もあり、おそらく外部からかなりの金額を調達しています。

登記簿を取得したところ、優先株が発行されていました。

しかし、決算広告をみると大赤字です。

当期純損失が8.5億円、株主資本も7,600万円ほどしかありません。

利益剰余金-17.6億円もインパクトありますね、、

そして、さらに調べていくと親会社であるプリベントメディカルの社長はプリベントサイエンスの取締役にもなっている久米 慶氏。

このかた、プリベントメディカルの前にプリベントホールディングスという会社を経営していたんですがその会社は行政処分を受けています。

くわしくはこちらをチェックしてください。

 

まとめ

最後にプリベントサイエンスの資金調達についてもう一度まとめます。

まとめ
  • 設立は2016年
  • 予防医療事業の運営
  • プリベントメディカルの子会社
  • プレバリューは10億円
  • 目標金額は8,500万円
  • 5万円から出資が可能
  • 株主優待はコロナの抗体検査キットなど
  • 2025年に売上8億円を目指す
  • 3〜4年後のIPOを目指す
  • 調達金額の10%を寄付

正直、自分は全然魅力を感じていません。

親会社も外部から資金調達していると思うので、何かしらのイグジット、おそらくはIPOを目指していると思うんですよね。

そうなると親子上場を目指すことになり、この時点で不安が残ります。

さらに親会社のキャッシュも少ないようなのでこちらも心配。

その上、親会社の社長が以前運営していた企業は行政処分を受けているという。。

なんかこういう材料が揃うと単純に他から資金を引っ張ってこれなくなったからECFを使ったんではないか??と感じてしまいます。

まぁこの辺は想像でしかありませんので、軽く聞き流してください。

あと、個人的には時価総額が高すぎると感じましたね。

今回は5万円から投資できるとのことですが、財布の紐を緩めることなくしっかりと吟味してくださいませ。

もし、「投資したい!!」と感じた人がいたらユニコーンの口座を保有していなければ投資できません。

まだもっていない人は前もって開設しておきましょう。

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ユニコーンの口座を持っていない人は既存投資家よりもお得に投資できますよ。

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