投資型クラウドファンディングサービスが国内で次々と誕生しており、市民権を得てきました。
そんな中、とうとう大手ネット証券である楽天証券もクラウドファンディングサービスの提供を開始。
楽天証券から様々な特色あるファンドに投資が可能です。
今回は楽天証券が提供する投資型クラウドファンディングサービスについて徹底解説していきます。
楽天証券とは??
楽天証券は楽天グループが運営するネット証券です。
大きな特徴としては楽天ポイントを使った投資が可能な点。
楽天ポイントで国内株式や投資信託が購入でき、さらに手数料として利用することもできます。
また、楽天カードでも投資信託を購入することができ、購入額に対しても楽天ポイントが最大1%付与されるんです。
この試みは投資家から高く評価されており、実際に自分も毎月楽天カードで投資信託を積立購入しています。
もちろん国内株式や海外株式、ロボアドバイザーサービス、iDeCoなど様々な金融商品をラインナップ。
未経験者から上級者まで幅広い層に支持される証券会社です。
さらに詳しく知りたい人は下記の記事で紹介していますのでこちらを合わせてご覧ください。
楽天証券の投資型クラウドファンディングとは??
楽天証券が始めた投資型クラウドファンディングはファンド型クラウドファンディングというものです。
ファンド型はプロジェクトに対して出資をし、そのプロジェクトの売上に応じた分配金を得られます。
出資したプロジェクトが成功すれば多くのリターンが期待できる一方で、うまくいかない場合はリターンが少なくなる、または元本割れが起こることもあります。
最悪は元本がゼロになる可能性も。
またこのファンド型クラウドファンディングは楽天証券が提供しているわけではなく、提供しているのはセキュリテという投資型クラウドファンディングです。
楽天証券はこのセキュリテが組成したプロジェクトの委託を受けて募集しているに過ぎません。
楽天証券の投資型クラウドファディングに申し込みする方法は??
投資型クラウドファンディングに投資する方法は下記の通りです。
- ファンドを選択
- 登録情報の連携に同意
- 契約者情報の入力
- 入金
1と2は楽天証券から行えます。
3からセキュリテのサイトに移行。
こちらでは契約者の情報入力、銀行口座と本人確認をする必要があります。
そしてファンドの口数、特典の有無、決済方法を選択。
決済方法は下記から選ぶことが可能です。
- ATM、銀行/郵便局窓口
- インターネットバンキング
- クレジットカード
- 支払留保金
決済が済めば申し込みが完了します。
ちなみに取引時確認は会員登録後、基本的に初回のみ必要な手続きです。
楽天証券の投資型クラウドファンディングにおけるメリット
メリット1:1万円から出資できる
楽天証券の投資型クラウドファンディングの最低出資額は最低1万円です。
気軽に投資ができ、かつ少額で分散投資することもできます。
ただし全てのファンドが1万円から投資できるわけではありません。
ファンドの中には1口5万円以上必要な場合もあります。
メリット2:特典を受け取ることができる
ファンドの中には投資額に応じて特典を受け取ることもできます。
例えば「食の未来も守る有機野菜ファンド」では特典として4,000円相当の有機夏野菜セットが用意されていました。
他にもプロダクトの割引券や優待宿泊など、ファンドによって様々な特典があります。
メリット3:最大利回り20%以上になる可能性も!?
ファンド型のクラウドファンディングは融資型クラウドファンディングとは違い、予定利回りなどは設定されていません。
その代わりに事業計画や分配金シミュレーションというものが存在します。
上記は「地域の自立を目指す 小水力発電ファンド」の分配金シミュレーションですが、売上が事業計画を超えると利回りが20%以上になるんです。(オレンジラインが事業計画)
つまり事業がうまくいった場合のアップサイドもしっかりと取れるということですね。
楽天証券の投資型クラウドファンディングにおけるデメリット
デメリット1:平均償還率は100%未満
リスクはソーシャルレンディングと比較すると高いです。
実際にセキュリテにおける終了ファンドの実績データを見ると償還率が100%を切っています。
1万円出資したら9,590円になって償還された場合、95.9%です。
ただしファンド型の多くは出資金の20%ほどの特典が用意されている場合が多いです。
こちらを加味すると100%以上になります。
よって、特典のありなしは利回りに大きな影響を与えますのでしっかりとチェックしてください。
デメリット2:1万円から出資できるファンドが少ない
1万円から出資ができますが、残念ながら数は少ないです。
この記事を書いている時点で楽天証券で募集しているファンドをチェックすると1万円から出資できるファンドはありませんでした。。
3万円、中には5万円以上というファンドもありますね。
こうなると投資ハードルはやや高いかもしれません。
楽天証券における投資型クラウドファンディングのまとめ
では最後に楽天証券における投資型クラウドファンディングについてまとめます。
- ファンド型クラウドファンディング
- セキュリテのファンドを委託募集
- 最低1万円から出資可能
- 利回りが高い
- 特典が付いているファンドが多い
- 平均償還率は100%未満
- 1万円から出資できるファンドは少ない
ファンド型のクラウドファンディングですので出資したプロジェクトの売上によって利回りが大きく変わってきます。
ソーシャルレンディングよりもリスクとリターンが高い点はしっかりと理解しておきましょう。
個人的な体感ではソーシャルレンディング以上、株式投資型クラウドファンディング未満のリスクです。
平均償還率が100%を切っていますので、ファンドを選択する際はしっかりと吟味するようにしてください。
ただ、多くのファンドで特典が付いているためこちらを考慮すれば100%以上になります。
どんな特典がついてるかは非常に重要ですよ。
今後はファンド数もより充実してくると思いますので興味がある人は是非少額からはじめてみてくださいませ。