外資系証券のフィディリティ証券もついにロボアドバイザーサービスに参入してきました。
ザ・ハイブリッドという名称で、その名の通り、自動と手動を掛け合わせたハイブリッドなサービスです。
今回はフィディリティ証券が新たに始めたザ・ハイブリッドの詳細、手数料、メリット・デメリットを徹底解説。
評判や口コミまで共有していきますよ。
ザ・ハイブリッドとは??
ザ・ハイブリッドはフィディリティ証券が2021年に始めたロボアドバイザーサービスです。
ロボが独自のアルゴリズムに基づいて自動でポートフォリオを導き、専門のアドバイザーが運用状況のモニタリングや、サポートをしてくれます。
また、アクティブ運用の商品を組み合わせることで超過利益を最大化。
各アセットクラス毎に優れた運用担当者を選定し、最適な資産配分を目指します。
機械的なロボに加えて、足りない部分を人が補うというハイブリッドなロボアドバイザーサービスです。
ザ・ハイブリッドのコースと手数料
ザ・ハイブリッドでは二つのコースから選択できます。
- アドバイス担当者付きコース
- ネット完結コース
アドバイス担当者付きコース
アドバイス担当者付きコースはアドバイス担当者が、運用開始前のよりパーソナライズされたライフプラン相談、運用開始後の定期的なフォローアップを行います。
内容は下記の通り。
最低契約金額 | 300万円〜 |
---|---|
サービス手数料 | 年率1.52%~1.57%程度 (税込) |
多くの資金が必要になるため、ある程度の資産がある人でなければ利用できません。
また、担当者がつくこともあり手数料は他社と比較してもやや高く設定されています。
ネット完結コース
ネット完結コースは担当者がつかず。契約から定期的な運用報告まですべてをオンラインで行います。
最低契約金額 | 1万円〜 |
---|---|
サービス手数料 | 年率0.97%~1.02%程度 (税込) |
こちらはアドバイスを必要とせず、できるだけ手数料を抑えたい人向けのコースです。
手数料が1.0%前後におさえられており、他社と比較しても遜色ない数字となっています。
ザ・ハイブリッドの投資商品
ザ・ハイブリッドで投資するのはファンドラップ専用ファンドです。
- フィデリティ・北米株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・日本株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・世界新興国株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・オルタナティブ株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・オルタナティブ株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・欧州株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・英国株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・アジア・パシフィック株式・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・世界ハイ・イールド債券・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・世界総合債券・ファンド(ファンドラップ専用)
- フィデリティ・世界リート・ファンド(ファンドラップ専用)
この10本のファンドからリスク強要度に応じて組み合わせて運用します。
ザ・ハイブリッドのメリット
ザ・ハイブリッドについて個人的に感じたメリットをまとめます。
メリット1:ロボと人のいいとこ取り
最大の特徴はロボだけでなく人もサポートしてくれるところ。
ロボが独自のアルゴリズムに基づき最適なポートフォリオを構築、専門家が人の目で運用をモニタリングします。
ロボでは足りないところをカバーし、きめ細かな運用が可能です。
メリット2:1万円から投資が可能
ネット完結コースならば1万円から投資ができます。
担当者がつきませんが、ある程度の投資歴がある人ならば問題はないでしょう。
メリット3:運営会社の信頼性が高く、実績も豊富
運営しているのはフィディリティ証券です。
日本ではお世辞にも知名度の高い企業とは言えませんが、世界有数の資産運用グループです。
国内のロボアドはベンチャー企業が運営しているサービスも多く、中には赤字の企業も存在しています。
フィディリティグループならば倒産のリスクは低く、信頼性は非常に高いです。
ザ・ハイブリッドのデメリット
続いてザ・ハイブリッドのデメリットです。
デメリット1:手数料が相場なみ
ザ・ハイブリッドの手数料はコースによってことなりますが、年率0.97%〜1.57%です。
国内の平均はおよそ1%前後。
中には1%未満というサービスも存在します。
ザ・ハイブリッドの手数料は高いとは言えませんが、安くもありません。
手数料にこだわる人はTHEOならば最低0.715%、SUSTENなら手数料を払うのは利益が出た場合のみですのでこちらがおすすめです。
デメリット2:アドバイス担当者付きコースは300万円から
アドバイス担当者付きコースのハードルが高いです。
始めるには最低でも300万円のお金を用意する必要があります。
国内のロボアドバイザーサービスは高いところでも10万円ほどです。
国内でもっとも始めにくいロボアドといってもいいかもしれません。
ただ、ネット完結コースならば1万円からですので、資金が少ない人でも始められる対策を行っている点は評価できます。
デメリット3:確実に儲かるわけではない
デメリットというか注意点になるのですが、ザ・ハイブリッドを利用したからといって確実に儲かるわけではありません。
投資商品が投資信託という性質上、パフォーマンスは相場に大きく左右されます。
コロナショックなどが起こり、相場が急変した場合は一時的に含み損になる可能性が高いです。
投資ですからリスクを負わなければいけません。
リスクがあるからリターンがあります。
ザ・ハイブリッドの始め方
ザ・ハイブリットの始め方を3ステップです。
- 無料診断
- 提案内容を確認
- 取引開始
一般的なロボアドバイザーサービスとほぼ変わりません。
指示に従うだけなので特に難しい部分もないと思います。
入金した後はほったらかしでオッケー。
ザ・ハイブリッドが自動で運用してくれますよ。
ザ・ハイブリッドのリターンとリスク
肝心なのがザ・ハイブリッドを利用することによりどのくらいのリターンが期待できるかだと思います。
フィディリティ証券が公表しているザ・ハイブリッドの期待リターンとリスクは上記の通りです。
最もローリスク、ローリターンな設定が「安定型++」。
逆にハイリスク・ハイリターンが「積極型++」となっています。
期待リターンの上限は11.5%〜34.0%。
下限が-4.7%〜-20.5%。
中心が3.4%〜6.7%です。
当然ですが積極型に行くにつれて株式の比率が多くなるので、期待リターンの幅も広くなっていきます。
まとめると、最悪の結果は2割ほど減り、最高の結果になると3割ほど増えるということですね。
ザ・ハイブリッドのまとめ
では最後にザ・ハイブリッドについてまとめます。
- フィディリティ証券のロボアド
- ロボ+人のハイブリッド運用
- 投資コースは2種類
- 最低契約金額は1万円
- 手数料は高め
- 投資商品はファンドラップ専用ファンド
一番の特徴はロボに加えて専門家のサポートも受けられるところでしょう。
ただし、その分手数料は他社よりも高めですし、かつ最低契約金額も300万円~とハードルも高いです。
お金に多少余裕があり、ロボだけでは少し心配で専門家の意見も聞きたいという人には向いてるかもしれません。
ネット完結コースならば1万円からチャレンジでき、手数料も手頃です。
個人的にはまずネットコースから始めることをオススメします。
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