どうも株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。
ついにユニコーンで第3号案件の募集が始まります。
1号案件であるSPOT TOURからオリーブ技研から半年以上の間が空きましたが今回は比較的早かった印象です。
そして、第3号案件はファンタスティックという企業です。
ではいつも通り、専門家の自分がぶった斬っていきたいと思います 笑
ユニコーンについて知らない方は先に下記記事をチェックしてくださいね。
ファンタスティックの要点まとめ
時間がない人向けにファンタスティックの要点だけをまとめます。
- 設立は平成29年11月
- 介護施設を対象とした見守りシステム
- サブスク制で特許取得済み
- プレバリューは1.8億円
- 目標金額は2,800万円
- 10万円から出資が可能
- 株主優待はamazonギフト券1,000円
- 2024に売上7.9億円を目指す
- 明確なイグジット方法の明記はなし
ファンタスティックは介護施設を対象として見守りシステムである「ファンタスティックアイズ」を運営している起業です。
目標募集金額は2,800万円で上限は3,220万円。
最低10万円から申込が可能です。
株主優待は1,000円相当のamazonギフト券!!
2024年には売上を約8億円まで伸ばしたいとのことですが、募集ページには具体的なイグジット方法は明記されていませんでした。
ファンタスティックはどんな会社??
ファンタスティックは介護施設を対象とした見守りシステム「ファンタスティックアイ」を提供している企業です。
イメージとしてはこんな感じ。
原理はシンプルで、利用者と施設内の各部屋にセンサーを装着し、その二つの交信によって監視するシステムになっています。
また、個人ごとにセンサーの反応条件を設定することができるのでより正確な見守りが可能です。
このシステムを利用することで介護事業所は介護者の負担軽減を期待できます。
平成30年の6月から千葉県にある施設ですでに施設での実証が開始済み。
現在はまだまだナースコールが一般的ですが、もしかしたらこのファンタスティックアイが次世代のスタンダードになるかもしれません。
ビジネスモデルとしては月額制のサブスクがメイン。
すでに特許取得済みで「第3回ちば起業家大賞ビジネスプランコンペティション」でちば起業家優秀賞、「第17回ベンチャー・カップ CHIBA」AI賞を受賞を取得しています。
ファンタスティックの社長は??
ファンタスティックの社長は紅林薫氏です。
1955年7月12日生まれ。
東京工業大学卒業後に東芝に入社しBluetoothに関与していました。
そして、1996年に映像通信機器やシステム企画開発販売を手がけるインフォーメディアを設立。
2019年12月にファンタスティックの代表取締役に就任しています。
Bluetoothの本などいくつか著書も出版しているようです。
ちなみにインフォーメディア社の代表者は紅林透氏に変わっていました。
苗字が一緒なので兄弟や親類の可能性がありますね。
ファンタスティックの募集金額と資金用途について
ファンタスティックの目標募集額は2,800万円。
上限募集額は3,220万円です。
調達した資金は下記の目的に充てる予定です。
- 研究開発費
- 人件費
- 運転資金
- ユニコーンへの手数料
ファンタスティックにおける現在のバリュエーション
続いて、ファンタスティックのバリュエーション(時価総額)を計算していきます。
1株あたりの金額は20,000円、発行済株式総数は9,000株です。
よって、プレバリュー(資金調達前の時価総額)は1.8億円になります。
今回のファイナンスが成功して上限の3,220万円の資金調達ができれば、ポストバリュー(資金調達後の時価総額)は2.12億円です。
ちなみに登記簿の取得を試みたんですが、現在はちょうど書き換えのタイミングだったようで取得することができませんでした。
間に合えばこちらの記事に追記させていただきます。
でもおそらく資本金が900万円で、発行済株式総数は9,000なので、初の第三者割当増資なのではないかと思います。
そう考えると今回は20倍に株価を上げてきたということになりますかね。
ファンタスティックの株主
ファンタスティックの株主は役員です。
- 新保 隆義 66.8%
- 篠原 光雄 22.2%
- 紅林 薫 5.5%
- 桑原 良太 5.5%
VCやCVC、事業会社などプロ投資家は存在しません。
また大株主は社長の紅林氏ではなく、新保氏です。
新保氏がファンタスティックの創業者になります。
ファンタスティックにおける最低投資金額
ファンタスティックは最低5株、10万円から出資が可能です。
上限は25株の50万円。
5株単位(100,000円)での出資が可能となっています。
ファンタスティックの事業計画
※ユニコーン公式サイトより引用
ファンタスティックは2024年に売上高約8億円をめざします。
まずはシステムのベースを構築して、その後バイタルも測れるセンサーを導入してアップデート。
予測技術なども導入して、未来的介護技術を確率していく予定です。
ただ、残念ながら具体的なイグジット方法が記載されていませんでした。
IPOするのかM&Aを目指して入るのか不明です。
ファンタスティックがEXITしたらどのくらいの利益になるの??
ファンタスティックはエグジット方法が明記されていませんが、仮にIPOをIPOしたらどのくらいの利益になるのか推測してみます。
株式の希薄化は考慮していませんのでその点はご留意ください。
もしファンタスティックがIPOをして時価総額が46億円になったとしましょう。
上限を調達した場合のポストバリューは約2.3億円ですからざっくり約20倍になります。
10万円投資した場合のリターンは190万円ということになりますね。
もちろん、計画通りにスケールしなかった場合はIPOが先延ばしになり、最悪は倒産という可能性も否定できません。
そうしたら出資したほぼ資金が戻ってこず、全額損失になる場合もあります。
ハイリスク・ハイリターンだということを肝に命じておいてください。
株式投資型クラウドファンディングで資金調達した企業はまだ一社もIPOしていないので、金銭目当てではなく、企業を応援したいかどうか、ファン株主になりたいかどうかで判断することをおすすめします。
リターンのついての詳しい考え方は下記に記載してありますので気になる方はどうぞ。
ファンタスティックの株主優待
ユニコーンで募集する企業には全て株主優待が設定されています。
もちろんファンタスティックにも株主優待が設定されていますよ。
肝心の株主優待は…
amazonギフト券1,000円相当でした!!
まさかの金券 笑
株数に関係なく年に1回贈呈されます。(6月を予定)
特に事業とは関係ないのがちょっと気になりますね。
まとめ
最後にファンタスティックの資金調達についてもう一度まとめます。
- 設立は平成29年11月
- 介護施設を対象とした見守りシステム
- サブスク制で特許取得済み
- プレバリューは1.8億円
- 目標金額は2,800万円
- 10万円から出資が可能
- 株主優待はamazonギフト券1,000円
- 2024に売上7.9億円を目指す
- 明確なイグジット方法の明記はなし
提供しているシステムはシンプルでビジネスモデルもかなり理解しやすいです。
ただ完全にtoB向けの商品です。
ファンタスティックアイが導入されている施設にいけば体験することは可能ですが、直接応援するというのは難しい面があります。
体験重視で出資する人にとってはやや物足りない案件になりそうです。
また、このシステムに関してはライバルも多く、過去にFUNDINNOで資金調達した株式会社AXIVEもスケルトントラッキングを利用した見守りシステムを開発していました。
正直、こちらの方が技術は優れているように感じます。
また株主優待も無理やりひねり出した感じが強く、単純に企業の重荷になりそうな気がしてなりません。
これだったら正直なしの方がよかったかなと。
ということで自分は投資しません!!
もちろんどう感じるかは人それぞれ。
魅力を感じて投資を決意した人は忘れずにスタンバイしてくださいませ。
申込開始は2020/4/15(水)の18時を予定しています。(良い時間になった!!)
投資するにはユニコーンの口座を保有していなければいけませんのでまだもっていない人は前もって開設しておきましょう。
ちなみに現在はアマギフ1,000円がノーリスクでもらえるキャンペーンを実施中です。
すぐに申込すれば間に合いますよ!!
こんにちは。
変なタイミングで再開ですね。
資金繰りが厳しくなったので急遽再開か?
と思いましたが、病院関係なので、この期に業務拡大で一気に攻めるのか?
判断つきませんでした。
現場の人のことを考えればこのご時世に一人づつ確認に回らなくていいので需要は増えそうですが、資金があっても工場大丈夫ってのがあるので前者よりかなーと。
ノモックおめでとうございます。(売ってないみたいですが)
自分が持ってるのは全然です。
某企業の広告しかまともな話がない↓↓
しかも養殖の新聞記事を載せてくるのに募集した会社名は一回も記載されてない(笑)ほんとは潰れてるのかな。
はやく混乱が収まって欲しいですね。
ファンディーノで募集した案件が上限を達成したので募集に踏み切ったのかなと個人的には感じました。
いい案件なら今の状況でもサクセスする可能性は高いですからね。
ノモックありがとうございます。
まだまだIPOする企業は出てこないと思いますがM&Aも含めて、じょじょに結果が出て来てくれることを期待しましょう。