
SBI証券が新たにSBIラップというAI投資一任サービスを開始しました。
簡単に言えばAIを利用したロボアドサービスです。
今回はこのSBIラップについて商品の構成から手数料、メリット・デメリットを徹底解説していきます。
また、この記事の動画VerをYouTubeで公開しています。
よろしければ、ご視聴&チャンネル登録していただけますと幸いです。
【2023年3月】SBIラップにおける運用実績

肝心なことはSBIラップでの投資が儲かるかどうかだと思いますので、まずは自分の運用実績から紹介します。
2022年3月のスタート直後から10万円を投資しました!!
10月から1万円積立設定しています。
2023年3月現在の資産状況は-3,432円となっています。
ここ数ヶ月は含み損が続いている状況です。
まだまだウクライナショックや円安などのを影響を受けています。
上がったり下がったりを繰り返している状態です。

とはいえ、スタート直後ですのであまり気にせずにこれからに期待しています。
ちなみにポートフォリオはこのような構成。

今月も大きくリアロケーションしています。
先月は米国株式と先進国株式メインで保有していましたが、今月は新興国株とゴールドが中心の構成となりました。
これが来月どの程度リアロケーションされるか注目です!!
SBIラップとは??

SBIラップはSBI証券が新たに始めたAIを搭載したグローバル分散投資ができるラップサービスです。
ラップサービスとは各々が考える運用方針に基づき、実際の資産の運用・管理を専門家に任せるサービスのことです。
最近流行りのロボアドもこのラップサービスの一つに分類されます。
SBIラップは連結子会社のFOLIOの「4RAP」という基幹システムを利用しており、ポートフォリオを大胆にリアロケーションするのが大きな特徴です。
SBIラップの手数料

SBIラップの手数料は下記の通りです。
申込手数料 | 0円 |
---|---|
手数料 | 0.660% |
信託報酬の合計 | 0.295% |
合計手数料は1.1%を切ります。
追加購入、解約、投資配分の変更に関しては手数料がかかりません。
毎月1日から月末日までの日次報酬額を合計した金額(月次報酬額)が、その月の最終営業日の前営業日に、SBIラップ口座の現金部分から自動的に差し引かれます。
SBIラップの投資商品

SBIラップでは投資信託を利用した投資を行います。
- (ラップ専用)SBI・米国株式
- (ラップ専用)SBI・先進国株式
- (ラップ専用)SBI・新興国株式
- (ラップ専用)SBI・米国債券
- (ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券
- (ラップ専用)SBI・新興国債券
- (ラップ専用)SBI・米国不動産
- (ラップ専用)SBI・米国不動産
SBIラップ専用で組成された8つの投資信託です。
相場に合わせてAIが判断し、この8つの投資信託を定期的に入れ替えながらポートフォリオを構築します。
WealthNaviやTHEOなど、国内で人気のロボアドはETFを利用していますが、SBIラップでは投資信託です。
ただし、SBIラップ専用の投資信託を通じて、米国上場のETFに投資を行なっていますので、間接的にETFに投資をしていることになります。
SBIラップの始め方

SBIラップの始め方を紹介します。
- SBI証券に口座開設
- SBIラップに申し込み
- 投資資金を設定
まずはSBI証券への口座開設が必要です。
その後、SBIラップに申し込みをします。
投資金額を設定すれば、あとはほったらかしでオッケーです。
全自動で投資を行ってくれます。
契約期間は1年ですが、自動更新となりますので特別な手続きは必要ありません。
また、申し込みできるのは個人口座のみで法人口座は申し込みができませんので注意してください。
SBIラップのメリット
SBIラップのメリットをまとめましたので、詳しく解説します。
メリット1:AI全自動投資ができる

SBIラップでは全自動投資を体験できます。
投資後はほったらかしでオッケーです。
WealthNaviやTHEOといった大手ロボアドバイザーと最も違う点は、AIです。
AIを活用して40種以上のマーケットデータを精緻に分析し、相場を先読みしたリスクコントロール型の自動投資配分をおこないます。
毎月1回、資産対象を大胆にリアロケーションし、一般的なロボアドよりも高いパフォーマンスを目指しています。
メリット2:1万円から投資可能
最低投資金額はたった1万円です。
誰でも気軽に始めることができます。
メリット3:運用期間中もポイントが貯まる
SBIラップでは保有残高に応じてポイントが付与される「SBIラップマイレージ」を提供しています。
こちらは月間平均運用資産に応じて、ポイントが付与されます。
- 1,000万円以上 → 年0.2%
- 1,000万円未満 → 年0.1%
投信マイレージサービスと同水準のポイント付与率です。
付与されるポイントはTポイント、dポイント、Pontaポイントの3つから選択可能です。
メリット4:積み立てもできる

SBIラップでは毎月1回、1万円(1,000円単位)で積立投資が行えます。
SBI証券総合口座からの振替です。
積立資金は、毎月最終営業日にSBI証券総合口座から自動で振り替えられます。
ちなみにSBI証券では銀行引落サービスを提供しており、手数料無料で登録した銀行口座から毎月自動的に引落し可能です。
こちらを設定すれば資金移動が楽になります。
メリット5:運用実績が毎月届く

毎月の運用状況を月次レポートで公開します。
これによりマーケットの分析や、投資配分の比率がどのくらい変更されたかなど、定期的にチェックすることが可能です。
メリット6:手数料が割安

SBIラップの手数料は信託報酬を含めても合計1.1%未満です。
国内のロボアドを見ると多くが1%前後の手数料を採用しています。
同じAI投資であるFOLIO ROBO PROも1.1%ですので、これらと比較すると割安です。
SBIラップのデメリットや注意点
続いてデメリットや注意点をまとめます。
デメリット1:損失がでる場合がある
AIを利用した全自動投資ですが、損失がでる場合があります。
確実に儲かるわけではありません。
リターンを求めるならばリスクを負う必要があります。
デメリット2:1万円未満で投資できるロボアドがある

SBIラップでは1万円から投資ができますが、国内では1万円未満で始められるロボアドが存在します。
それはマネックス証券が提供しているON COMPASSです。
ON COMPASSなら1,000円から投資ができます。
もし、できるだけリスクを抑えてロボアドバイザー投資を始めたいという人がいたらON COMPASSがおすすめです。
SBIラップは儲かるのか!?

先ほども言いましたが、SBIラップは投資ですので確実に儲かるとは言えません。
ただし、過去10年間のバックテストの結果が公表されています。
こちらを見ると、一般的なロボアドバイザーよりも高いパフォーマンスを出していることがわかります。
SBIラップでは155%のリターンを生み出し、他のロボアドバイザーよりも80%高い結果になりました。
この運用実績がずっと続くとは限りませんが、自動運用にもかかわらずこのパフォーマンスは評価できる結果でしょう。
ちなみに自分はシステムを提供しているFOLIOのROBO PROで1年以上投資をしていますが、そちらの運用実績は約6.3万円のプラス。(+21.5%)

よって、このバックテストの信憑性は高いと思います。
まとめ
では、最後にまとめます。
- SBI証券が提供するAIロボアド
- 投資後はほったらかしでOK
- 手数料は1.1%未満
- 運用額に応じてポイントが貯まる
- 毎月レポートが届く
- SBI証券の口座が必要
- 法人口座は申し込み不可
現在、国内のロボアドはウェルスナビやTHEOを筆頭に、成果報酬型のSUSTENなど様々なサービスが鎬を削っています。
ただ、自動売買といってもその多くがリバランスのみで、SBIラップやFOLIOのロボプロのように大胆なリアロケーションはしません。
つまり、ほとんど売買をしないのが現状です。
一方、SBIラップなら毎月、利益が狙えそうな金融商品を変えていくことから、長期はもちろん短期でも利益を狙えます。
個人的には「真のロボアド」だと感じていますので、気になった方は是非1万円からチャレンジしてみてください。

ロボアドで急激に信用度と人気を獲得しているのが…
WealthNaviです。
ロボアドバイザー界では不動の地位を確立しています。
しかも最低投資金額が10万円から1万円になり、より投資のハードルが下がりました。
そんなWealthNaviですが、現在当ブログとタイアップキャンペーンを実施中です。
下記リンクからの口座開設で通常キャンペーンに加え、現金1,000円が上乗せプレゼントされます。(詳細のキャンペーン条件は、ウェルスナビ公式サイトで必ずご確認ください)
有利に始めることができるので、気になった方は試しに無料診断をしてみてくださいね。
自分が投資した時の記事は下記にありますので、よろしければこちらも一読してみてください。
最新の運用実績も公開していますよ。
預かり資産・運用者数No.1 ロボアドバイザー
「※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2022年9月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 モーニングスター社調べ(2022年12月時点)」
毎月大胆なリアロケーションをするという事は
売買なので税金が毎月発生するという事ですよね。
一般的なロボアドの場合,運用期間中の税金は
「リスク許容度の変更」をしない限り発生しませんけど,
そこら辺はどうなっているのでしょうか。
高い運用利回りを謳っていますが実質2割引かな。
おっしゃるとおりです。
自分はロボアドバイザー5社で投資していますが、年間取引報告書をチェックしたところFOLIOのロボプロだけ飛びぬけて大きな利益となっていました。(利益確定していた)
ただ、裏を返せば短期でも利益を得られるということですし、他のロボプロを比較してもパフォーマンスが良いので、税金を引かれたとしても、得られる利益が多くなる可能性があります。
メカさんは口座開設しましたか?
配当金が出た場合再投資されますか?
申込して、本日やっと投資できるようになりました。
SBIラップは再投資型の投資信託だと思うので、配当金は出ないと思います。
判明したら記事に追記しますね。
スポットで入金する場合、タイミングは考慮しなくてもAIが常時最適化をしてくれるんでしょうか。暴落時の入金を待つ必要はないでしょうか。
質問の意味がよくわかりません。
詳しく知りたい場合はSBI証券に問い合わせてみてください。
火曜日に購入しましたが、まだいつ反映するのでしょうか?
一定の現金も保持して、市場を予測して各投資信託の安値のタイミングで随時購入してくれるのか?という意味では。
とても興味があります。
契約期間(1年自動更新)というのはどの様な意味でしょうか?
1年間は引き出しが出来ないという事ですか?
途中解約は可能で、いつでも出金ができますので安心してください。