![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/fantv-eyecatch-680x383.png)
どうも株式投資型クラウドファンディング専門家のメカニックです。
ユニコーンで6号案件の開示が始まりました。
このところ立て続けに案件をリリースしているところを見ると、色々と体制が整ってきているのかもしれませんね。
コロナショックで資金難な会社が多いのもあるのかも。
さて、第6号案件の社名はFanTV株式会社。
早速、中身を解説していきながらぶった斬っていきたいと思います 笑
ユニコーンについて知らない方は先に下記記事をチェックしてくださいね。
FanTVの要点まとめ
時間がない人向けにFanTVの要点だけをまとめます。
- 設立は2019年10月
- クラファン型動画配信サービスの運営
- プレバリューは3.68億円
- 目標金額は3,000万円
- 10万円から出資が可能
- 株主優待は番組出演など
- 2024年に売上13.6億円を目指す
- 2024年9月期のIPOを目指す
- 募集開始は7/7の18時
FanTVは動画配信サービスを手がける企業です。
全番組無料視聴のインターネットテレビ局になります。
目標募集金額3,000万円で上限は7,500万円です。
現在のプレバリューは10億円で最低投資金額は10万円から。
ユニコーンで5万円から投資できる初の案件になります。
株主優待はFanTVの番組収録を見学できたり、企画会議に参加、さらには番組にゲスト出演する権利です。
2024年には売上を約13.6億円まで伸ばし、IPOを目指しています!!
ちなみに自分は今の所投資はしないつもりです。
FanTVはどんな会社??
FanTVは全番組無料視聴できるインターネットテレビ局です。
一番の特徴は視聴者が番組に参加できる幅が大きいところ。
クラウドファンディングを通じて番組の企画や制作に関与することができます。
また、2020年夏にはF@nTV」オリジナルドラマの制作・配信を予定。
さらに2021年には有料会員ののみが参加できるオンラインサロンを開設して、出演者とファンが集まれる場所を提供するとのことです。
「どんな番組があるのか?」が一番気になるところだと思いますが現在はリアルリアリティショーの「リモ恋」や漫画家である東村アキコさんの「コント劇場」などなど。
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/fantv-program.png)
ちょっとB級臭がただよう番組が多い気がしますww
あと、ウェブサイトが黒を基調としており、全く合っていません。。
始めてきたら怪しいサイトだと思ってすぐに閉じる人が多いと思います。
メインカラーを変更した方がいいような気がするんですが。。
FanTVの社長は??
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/fantv-ceo.jpg)
FanTVの社長は片岡寛之氏です。
経歴は下記の通り。
2003年 有限会社片岡建築研究室
・家業を一級建築士である兄と共に法人化し役員就任
・同年、グループ不動産部門としてセンチュリー21正鵠地所を設立 役員就任
・リーマンショックを機にスタッフ雇用維持等に伴いリサイクルショップ事業へ
2008年 株式会社ネクストコード 設立
・リサイクルショップチェーン展開、不動産事業、便利屋業の運営
・今までメディアへ数億円規模になる広告宣伝費を投下した経験からメディアのあり方、未来を考える
・メディア業界へ参入に伴い2017年事業売却
2017年 一般社団法人日本地域振興新聞社 設立
・2018年12月 東京23区発行部数No.1の地域コミュニティ新聞となる
・地域コミュニティ新聞立ち上げ当初からの計画であったネット配信番組の制作を開始
2019年 FanTV株式会社 設立 代表取締役就任
複数の起業経験があるシリアルアントレプレナー(連続起業家)です。
一度、企業を売却した経験があるのは大きいですね。
FanTVの募集金額と資金用途について
FanTVの目標募集額は3,000万円で上限募集額は7,500万円です。
直近は目標金額が高い案件が多かったですが、3,000万円は過去最低クラスになります。
株式投資型クラウドファンディングは1億円を超える資金調達ができないので小型~中型の案件になりますね。
調達した資金は下記の目的に充てる予定です。
- 設備資金
- 運転資金
- ユニコーンへの手数料
最も優先するのは設備資金となっています。
こちらは事務所移転費用そして、システム開発導入費です。
FanTVにおける現在のバリュエーション
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/633ef3f0990744b70edcca95f8e8be9a.png)
続いて、FanTVのバリュエーション(時価総額)を計算していきます。
1株あたりの金額は4,000円、発行済株式総数は92,000株です。
よって、プレバリュー(資金調達前の時価総額)は3.68億円になります。
今回のファイナンスが成功して上限の7,500万円の資金調達ができれば、ポストバリュー(資金調達後の時価総額)は4.43億円です。
ユニコーン史上最大バリューは第5号案件のプリベントサイエンスにおける約10億円。
こちらと比較すると約半分になります。
ただ、フェアバリューかどうかはまた別のお話。
個人的な意見では「やや高いんじゃないか」という感触です。
目標金額に達しない場合は資金調達が失敗となります。
申込しても株主になれません。
FanTVの株主
FanTVの株主をまとめました。
- 片岡寛之 66.8%
- 取締役等会社関係者 33.2%
役員で固められていますね。
VCや事業会社からの出資はありません。
FanTVにおける最低投資金額
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/04/fee-money.jpg)
FanTVは最低25株、10万円から出資が可能です。
上限は125株の50万円。
25株単位(100,000円)での出資が可能となっています。
ユニコーンでは5万円から投資できますがほとんどが10万円からなので、いつも通りといったところでしょうか。
FanTVの事業計画
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/fantv-milestone.png)
※ユニコーン公式サイトより引用
2024年の9月期のIPOを目指します。
現在の売上は0.4億円ほどで0.6億円の損失です。
来年度は売上を3.5億までのばして、黒字化を達成するとのこと。
設立は2019年なので5年で上場するというマイルストーンになりますが、正直この通りにいく可能性は限りなく低いです。
IPOする企業を見ていただければわかりますが5年でIPOできる企業はほんの一握り。
あてにしないようにしましょう。
FanTVの株主優待
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/06/fantv-top.png)
ユニコーンで募集する企業には全て株主優待が設定されています。
もちろんFanTVにも株主優待が設定されていますよ。
今回はかなり豪華な内容となっていて、保有株数によって変わってきます。
- 番組収録現場見学会(全株主)
- 新番組企画会議への参加(全株主)
- 「メディア作家オンラインスクール」の無料受講(125株保有)
- 番組ゲスト出演(125株保有)
全株主に見学会と会議へ参加権利が付与されます。
ただしこちらは人気になった場合は抽選です。
そして125株保有者、つまり50万円出資した人は30万円相当の「メディア作家オンラインスクール」の受講が無料、さらに抽選で当選した3名は番組へゲスト出演することもできます。
メディア作家になりたい人は30万円相当が無料になり、なおかつキャピタルゲインも得られる可能性があるので、出資を検討してもいいかもしれませんね。
FanTVがEXITしたらどのくらいの利益になるの??
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/03/exit-1.jpg)
マイルストーン通りにIPOしたらどのくらいの利益になるのか推測してみます。
上限金額でファイナンスが成功したらポストバリュエーションは約4.43億円です。
動画関連で上場している企業の中に適した企業がなかったので今回はIPO時に時価総額が45億円になると仮定します。
そうなると現在から約10倍。
10万円を投資したとしたら単純に100万円になるので、利益はおよそ90万円ほどです。
もちろん、計画通りにスケールしなかった場合はIPOが先延ばしになりますし、最悪は倒産という可能性も否定できません。
ベンチャー企業の多くはイグジットができず、倒産、もしくはゾンビ企業になるということだけは頭に入れておきましょう。
現時点では金銭的なリターンを目当てに出資するのはおすすめしません。
企業を応援したいかどうか、ファン株主になりたいかどうかで判断するようにしてください。
リターンについての詳しい考え方は下記に記載してありますので気になる方はどうぞ。
まとめと管理人の投資スタンス
最後にFanaTVの資金調達についてもう一度まとめます。
- 設立は2019年10月
- クラファン型動画配信サービスの運営
- プレバリューは10億円
- 目標金額は3,000万円
- 10万円から出資が可能
- 株主優待は番組出演など
- 2024年に売上13.6億円を目指す
- 2024年9月期のIPOを目指す
- 募集開始は7/7の18時
視聴者参加型のインターネットテレビ局ということで株式投資型クラウドファンディングとも非常に相性がいいと思います。
個人的には株主優待の設定も非常に良く、100点満点です!!
こういう株主優待は企業の負担もほとんどないですし、むしろ株主を巻き込んでいくのは非常にいい試みだと思います。
ただ、動画サービスはレッドオーシャンで正直かなり厳しい印象です。
テレビとYouTubeの間のマーケットを埋めるようなイメージなのかもしれませんが、個人的には動画コンテンツはYouTubeが全てのマーケットを制覇すると思っているんですよね。
FanTVは有名な放送作家が多いようですが、今の番組のクオリティを見ると物足りなを感じました。
あとはサイトデザインがめちゃくちゃひっかかります。
黒を基調とした怪しいサイト感が満載で、このカラーを選択したセンスが残念でなりません。
ということで、今回は気になる点がいくつかあるので投資はしない方向です。
ただ、株主優待に魅力を感じて、素直に応援したいと感じた人は全然ありだと思いますよ。
ちなみに現在はアマギフ3,000円がもらえるキャンペーンを実施中です。(7/31まで)
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2020/05/unicorn-campaigh-202005.jpg)
ユニコーンの口座を持っていない人は既存投資家よりもお得に投資できます。
まだ口座をもっていない人は前もって開設しておくようにしてくださいね。
募集開始は7/7からです!!
![](https://ipomechanic.com/wp-content/uploads/2022/01/fundinno-tieup-2000.png)
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ファンディーノではエンジェル税制が適用される案件が多く、取り扱いをした琉球アスティーダスポーツクラブは国内で唯一となるIPOイグジットをしています。
応援出資した企業が時価総額1,000億円超えのユニコーンになれば数十倍のリターンも夢ではありません。
10万円から有望なベンチャー企業に応援出資ができますので新たな投資を是非体験してみてください。
さらに詳しく知りたい方は下記に自分の投資実績も交えて解説していますので是非合わせてご覧ください。
かなりの怪しさを感じます。片岡社長の起業実績について幾つか気になる点がありネットで検索かけてみましたが、情報がほとんど無いのです。
自分も調べて見たんですが見つけられなかったです。
しっかりとした経歴がわからないと投資しずらいですよね。。