【評価】SBI-Man リキッド・トレンド・ファンドをぶった斬り!! 信託報酬や投資対象を徹底解説!!

何やらSBI証券が面白そうな投資信託が誕生しました。

SBI-Man リキッド・トレンド・ファンド(愛称：リキッド・トレンド)と言い、なんと下落局面でも利益を狙うという商品です。

シミュレーションでは世界株式を大幅に超えるパフォーマンスを達成していて、もしかしたらオルカンを超える人気を獲得するかもしれません。

そこで今回はSBI証券から新たに販売されるSBI-Man リキッド・トレンド・ファンド(愛称：リキッド・トレンド)について詳しくまとめていきます。

リキッド・トレンドとは??

リキッド・トレンドはマンAHLが長い実績を誇るトレンド・フォローモデルをもとに開発した新しい商品です。

コンピューター運用となっており、上昇トレンドでも下落トレンドでも利益を追求する戦略となっています。

マンAHLは1987年に設立された債券、株式、為替、商品等を対象とするトレンド・フォロー戦略／クオンツマルチ戦略のパイオニアとして30年以上の運用実績を誇るマングループの傘下企業です。

マン・グループは、1783年に創業されたロンドンに本社を置く資産運用会社で、すでにロンドン市場に上場済み。

運用資産残高は26.5兆円を超えており、ロングオンリー戦略とヘッジファンド戦略及びプライベートマーケットにおける先進的かつ革新的投資機会を提供しています。

 

リキッド・トレンドの投資対象

投資方針としてはアイルランド籍投資法人「Man Funds XVI ICAV」のサブファンドである円建て外国投資信託証券「Man AHL Trend Core－日本円クラス（ヘッジなし）」へ投資します。

具体的な投資対象は世界の株式、債券、金利、商品、通貨です。

スキームは下記の通り。

円建てのフィーダーファンド「Man AHL Trend Core」に投資するファンド・オブ・ファンズです。

 

リキッド・トレンドの信託報酬率

信託報酬は年0.418%(税抜：年0.38%)です。

内訳は下記の通り。

委託会社	年0.11%
販売会社	年0.25%
受託会社	年0.02%

これに加えて投資対象とする投資信託証券の信託報酬が年0.58%程度かかります。

これらを踏まえた実質的な負担は年0.998%(税込)程度です。

 

リキッド・トレンドが購入できる証券会社

リキッド・トレンドは今のところSBI証券でしか購入できません。

正式名称はSBI-Man リキッド・トレンド・ファンドですから、今後もSBI証券以外では購入できない可能性が高いです。

SBI証券の口座を保有していない人は開設しておきましょう。

 

シミュレーション

 

投資家にとって大事なのは「利益がでるかどうか」でしょう。

リキッド・トレンドと世界株式を比較したシミュレーションがあったので紹介します。

1998年6月末を100とした場合、2024年3月末時点で世界株式は598でした。

これでもほぼ6倍になったということですから十分なパフォーマンスと言えます。

一方、リキッド・トレンドはというと、なんと2,456です。

24倍以上という驚異的なシミュレーション結果をたたきだしています。

もちろんあくまでシミュレーションんなのでこの通りにいくとは限りませんが、ここまで圧倒的な差には驚きますよね。

さらに下落局面における騰落率の比較もありましたのでこちらも見てみると、下落局面でもプラスリターンになっていることが多いです。

コロナ、ウクライナ危機でもしっかりとプラスになっています。

マイナスになったのは通商摩擦があった2018年の9月から12月のみ。

ITバブル崩壊、ウクライナ危機時の騰落率はすごいの一言です。

 

まとめ

では、最後にまとめます。

上昇相場でも下落相場でも利益が追求できる点はかなり魅力的です。

手数料が年1%ほどなので、オルカンなどと比較したら高く感じるかもしれませんが、シミュレーション結果をみると1%の手数料を払ったとしてもパフォーマンスは高くなると思います。

ただNISAが利用できず、為替ヘッジもありません。

税制優遇が受けれないのは長期投資を考えた時にかなりのデメリットです。

さらに円高に触れた場合はパフォーマンスは落ちますのでこの2点についてはしっかりと理解しておきましょう。

個人的にはかなり気になっているのでもしかしたら少額から積み立てを始めるかもしれません。

流石にあのシミュレーション結果を見たら投資家としては見逃せませんから。