
株式投資をはじめとした資産運用を始めるときにまず思い浮かぶのがSBI証券、そして楽天証券ではないでしょうか??
どちらも知名度抜群でいろんなところで目にしますよね。
でも、初心者の方は一体どっちが自分に合う証券会社なのかわからないと思います。
そこで今回はSBI証券と楽天証券を共に7年つかった管理人が各項目を徹底比較していきたいと思います。
メインに考えている項目が明確な人はその項目だけを、総合的に考えている人は全体的に、それぞれ目を通していただければ幸いです。
目次
結論:おすすめは楽天証券!!

結論からいうと、どちらか一方を選べと言われたら楽天証券をおすすめします。
その理由がこちら。
- 楽天ポイントで投資信託と株式が買える
- 楽天カードで投資信託が買える
- 日本株、米国株共に手数料が安い
- 一般信用売りの取扱銘柄が豊富
- 取引に応じて楽天ポイントが貰える
- 投資型クラウドファンディングができる
この5つが大きな理由です。
中でもオンリーワンなのが楽天カードで投資信託が購入できるところです。
クレジットカードで投資信託を購入できるのは楽天証券だけ。
クレジットカードのポイントをもらいながら投資信託を購入できるため、有利に買付ができるんです。
購入金額の1%分のポイントが貰えるのは非常に大きいですよ!!
比較1:株式売買手数料はほぼ互角

ではここから具体的な項目をピックアップして比較していきたいと思います。
まずはSBI証券と楽天証券の株式における売買手数料をそれぞれ比較していきましょう。
初心者の方はまず現物取引からスタートさせると思うので、今回は現物の手数料を比較していきますよ。(信用取引は1年以上の経験が必要)
結果からいうと、株式売買手数料にはほとんど差がありません。
ただし、楽天証券だとプラン次第では楽天ポイントが付与されるので、楽天ポイントを貯めている方には魅力です。
SBI証券の株式手数料
始めにSBI証券の手数料を見ていきましょう。
SBI証券ではスタンダードプランとアクティブプランでそれぞれ手数料体系が異なります。
SBI証券のスタンダードプランにおける料金体系
スタンダードプラントは1注文の約定代金に対して手数料がかかるプランです。
スタンダードプランの料金体系は下記の通り。

最低55円、最高で1,070円となっています。
SBI証券のアクティブプランにおける料金体系
アクティブプランは1日の約定代金合計額に大して手数料がかかるプランです。
アクティブプランの料金体系は下記の通り。

100万円までの約定代金が0円です!!
初心者はいきなり100万円分も取引することはないでしょうから、まずはこちらのプランがおすすめ。
ただし、上限はありません。
つまり、SBI証券では約定代金が低い人はアクティブプラン、逆に高い人はスタンダードプランを選択するのがベストです。
もちろんプランは随時変更できるので、臨機応変に対応するのもいいですね。
楽天証券の株式手数料
楽天証券も見ていきましょう。
楽天証券の株式手数料は”超割コース”と”いちにち定額コース”の2つに分かれています。
楽天証券の超割コースにおける手数料体系
超割コースの手数料は下記の通りです。

SBI証券のスタンダードプランとほぼ一緒です。
唯一違うのは、手数料の1%分の楽天ポイントがバックされるところ。
ということで楽天スーパーポイントを貯めている方には楽天証券の方がメリットがあります。
楽天証券のいちにち定額コースにおける手数料体系
続いて”いちにち定額コース”を見ていきます。

SBI証券のアクティブプランと比較するとかなり高めに設定されています。
しかも、楽天スーパーポイントも貯まりません。
株式売買手数料で比較するとどっちがいい??
一日に何回も取引する場合は、SBI証券。
取引回数が少なく、かつ楽天スーパーポイントを貯めたい人は楽天証券がベストです。
また、楽天証券は2019年10月に楽天スーパーポイントで株式を購入できるようになりました。
ポイントを多く保有している人ならば現金を出さずに株式を購入できます。
SBI証券では株式は現金でしか購入できませんので、ポイントを使いたい人は楽天証券を選択しましょう。
比較2:サイトの使いやすさは好みによる

次にSBI証券と楽天証券におけるサイトの利用しやすさを比較してみます。
SBI証券のウェブサイト
SBI証券のウェブサイトはこのようになっています。
※上記画像は2019/01/12時点のものです。
パッと見た印象は”ごちゃごちゃ”ですかね。
情報をのせすぎて、テキストリンクばかりになっています。
正直、シンプルな作りとは言えないです。
楽天証券のウェブサイト
楽天証券のウェブサイトはこんな感じです。
※上記画像は2019/04/2時点のものです。
こちらの方がスッキリしている印象を受けます。
でも、掲載されている情報はSBI証券に比べて少ないです。
ウェブサイトの使いやすさで比較するとどっちがいい??
利用しにくくても情報が多い方がいいという方はSBI証券がオススメ。
シンプル好きの方、直感的に操作したい方は楽天証券が適しています。
比較3:投資信託で選ぶなら楽天証券がオススメ!!

続いてSBI証券と楽天証券における投資信託で比較していきます。
最低投資金額や商品数など様々な角度から比較していきますよ。
最低投資金額で比較
投資信託の最低投資金額はどちらも100円からです。
よって引き分けですね。
投資信託の商品数で比較
楽天証券における投資信託の取り扱い数は2,680本以上で、手数料0円(ノーロード)で購入できる銘柄も数多くあります。
一方、SBI証券は2,705本でこちらもノーロード投信がたくさんあります。
ややSBI証券の方が多いですが、ほぼ互角といっていいでしょう。
これも引き分けかな。。
投資信託の質で比較
投資信託の取り扱い数が変わらないので、質もほとんどかわりません。
様々な種類のファンドが用意されています。
SBI証券にしかない商品や、楽天証券にしかない商品も多少ありますが、正直どちらを選んでも、お目当のファンドが見つけられるはずです。
投資信託の購入方法で比較
購入方法は大きくことなります。
SBI証券はTポイントで投資信託を購入できる

SBI証券では投資信託の購入は下記の二つから選択が可能。
- 現金
- Tポイント
- クレジットカード(予定)
2019年7月からTポイントで投資信託を購入できるようになりました。
100Pから購入できるので、Tポイントを保有している人ならポイントだけで投資信託が購入できますよ。
また今後、三井住友カードとタッグを組み、投資信託をクレカで購入できるようになります。
還元率は最大0.5とポイントが付与されるので現金よりもお得に購入することができます。
楽天証券は楽天カードで投資信託が購入できる

一方、楽天証券では下記の3通りから選ぶことが可能です。
- 現金
- 楽天スーパーポイント
- 楽天カード
ポイント、さらにはクレジットカードでも購入可能。
特にオススメなのは楽天カードでの購入です。

楽天カードで投資信託を購入しても1%分の楽天スーパーポイントが付与されます。
1ヶ月で5万円までしか購入できませんが1年で考えれば60万円。
さらにつみたてNISAの買い付けにも利用可能です。
楽天カードがあればSBI証券よりも0.5%分お得に買い付けできますよ。
年間最大6,000Pも貯めることができちゃいます。
詳しい方法は下記記事にまとめてありますので、こちらを参考にしてください。
投信信託のポイントで比較
SBI証券、楽天証券ともに投資信託を保有しているとポイントが貯まります。
- SBI証券 → SBIポイント
- 楽天証券 → 楽天スーパーポイント
SBIポイントは共通ポイントや電子マネーなど様々なポイントと交換が可能です。
楽天スーパーポイントのように、直接店舗では利用できません。
そしてSBI証券では投信マイレージサービスというものがあり、付与率は下記の通り。

銘柄と保有金額によってポイント付与率が変わり、最低0%〜最高0.2%と決められています。
楽天証券ではハッピープログラムに登録すると、投信残高10万円ごとに毎月4P貯まります。

1年だと480P貯まるので還元率は0.48%。
なんとSBI証券を超えるんです。
100万円分預けておけば年間で480Pも貯まるので、大分差がつきますよ。
投資信託で比較するとどっちがいい??
完全に楽天証券です。
取り扱い数や質はほとんど変わらないので、楽天カードで購入できる時点で勝負あり!!
比較4:ロボアドバイザーで選ぶならSBI証券がオススメ

続いて最近人気になってきているロボアドバイザー投資で比較していきましょう。
SBI証券のロボアドバイザー
SBI証券ではロボアドバイザーの国内最大手であるWealthNaviが用意されています。
SBI証券独自のロボアドバイザーではありませんが実績がありますので、初心者にもオススメです。
ちなみにWealthNaviはサービス開始からたった3年7ヶ月で預かり資産2,300億円を超えました。

WealthNaviについて詳しく知りたいという方は下記記事を一読してみてください。
楽天証券のロボアドバイザー
楽天証券では楽ラップという独自のロボアドバイザーサービスがあります。

1万円から簡単な質問に答えるだけで、楽天証券で用意されている金融商品(ETF)からポートフォリオを組んで、自分にあった資産運用をしれくれますよ。
さらに詳しく知りたい方は下記記事を一読してみてください。
自分の運用実績も載せています。
ロボアドバイザーで比較するとどっちがいい??
好みでいいとは思いますが、どちらか悩んだらSBI証券のWealthNaviを選択するのがいいと思います。
WealthNaviにしかない特許機能もあるので、こちらを選んでおけば間違い無いかと。
投資金額を気にするなら1万円からできる楽ラップに分があります。
比較5:IPOで選ぶならSBI証券で決まり
続いて、ローリスク、ハイリターンな投資として人気があるIPOを見ていきましょう。
いくつかの項目で比較していきますよ。
IPOを知らない方は下記記事を先にチェックしてください。
IPOの取り扱い数
IPOの取り扱い数で比較すると断然SBI証券です。
楽天証券は2018年こそ例年よりも取り扱いがありましたが、SBI証券の足元にも及びません。
ちなみにSBI証券はIPOの取り扱い数はNO.1。(2018年3月期)

毎年、トップクラスの関与数です。
IPOの抽選割合で比較
SBI証券は割当枚数の70%を抽選にまわします。
つまり、100枚の割当があったら70枚を抽選で当選者を決めるということです。
もちろんこの数字は証券会社の中では比較的高い数字になります。
一方、楽天証券はどうかというと100%抽選にまわします。
100枚の割当があったら100枚とも抽選で当選者を決めるということですね。
抽選割合だけを見ると楽天証券の方が有利です。
IPOのポイント制度で比較
楽天証券はIPOのポイント制度はありません。
SBI証券にはIPOチャレンジポイントが用意されています。

これはIPOに落選すると1P貰え、貯めれば貯めるほどIPOに当選しやすくなるというシステムです。
よって、SBI証券でIPOに挑戦していればいつかは絶対IPOに当選することができますよ。
ちなみ2020年に未成年口座で貯めたポイントを利用してタスキというIPOが当選しました。

402ポイント利用しましたが初値売りで40万円以上の利益。
1Pあたり1,000円以上の勝ちになりました。
これはSBI証券にしかない唯一無二の強みです。
IPOで比較するとどっちがいい??
完全にSBI証券の勝利です。
取り扱い数は多いですし、主幹事案件もある。
さらにIPOチャレンンジポイントもありますから、楽天証券と比べるまでもありません。
しかし、IPOは多くの証券会社で申し込みすれば申し込みするほど当選確率がアップします。
IPOでどっちに口座開設するか悩んでいる人は両方に口座開設するようにしましょう。
比較6:立会外分売は楽天証券の方が当選しやすい
立会外分売も雑誌にとりあげられるなど急激に人気になっています。
SBI証券と楽天証券、どちらでも立会外分売を申し込みできますが、個人的には楽天証券の方が当選しやすいと思います。
2017年の立会外分売の当選数を見ると下記のようになりました。
証券会社
|
当選数
|
---|---|
SBI証券 |
1
|
マネックス証券 |
5
|
松井証券 |
2
|
楽天証券 |
5
|
ライブスター証券 |
0
|
丸三証券 |
0
|
野村證券 |
1
|
SBI証券が1回に対して、楽天証券は5回。
大分差がありますよね。
もちろん個人差はありますが、ネット上を見ても楽天証券で当選している人の方が多いです。
よって、立会外分売で決めるなら楽天証券で決まり。
ただ、こちらもIPO同様に多くの証券会社で申し込みすればするほど当選確率がアップします。
立会外分売用の口座で悩んでいる場合は、両方に口座開設するようにしてください。
立会外分売トレードならSBI証券でも当選しやすい
SBI証券には自社でしから取り扱いをしない立会外分売トレードというものがあります。
こちらは他社でも申し込みができず、SBI証券が独占。
それもあり立会外分売トレードの当選確率は非常に高いです。
この時は大チャンスですよ。
比較7:株主優待のつなぎ売りなら楽天証券
株主優待を株価変動リスクなしでゲットできる方法として”つなぎ売り”があります。
これは同じ株価で”買い”と”売り”の両方のポジションをとることです。
そうすることで株価が変動しても評価損益は全くかわりません。
企業の優待権利付き日にこのつなぎ売りをすることでお得に株主優待をゲットできます。
このつなぎ売りをするために必要な部分を比較していきますね。
つなぎ売りのしやすさで比較
つなぎ売りは”買い”と”売り”の両方のポジションを取らなければいけないので、手数料が高いとその分コストがかさんでしまいます。
ポジションをクローズするときは現物渡しをすればいいので、手数料がかかるのはポジションをとる時です。
実は楽天証券は1日信用売りの手数料が無料で、その日のうちに現引きをしてしまえば支払うのは金利だけになります。(SBI証券も1日信用売りの手数料は無料)
つまり、ほぼ売りポジションを取る時だけの手数料で済んでしまうんです。
さらに一般信用売りも最大3年間ポジションをとれるため、早めにクロスを仕込むことが可能。
一方SBI証券では楽天証券のように3年間もポジションをとることができません。
手数料面ではほぼ互角ですがつなぎ売りのしやすさは楽天証券に軍配があがります。
取り扱い銘柄数で比較
つなぎ売りをする時に重要なのが一般信用売りの取り扱い銘柄数です。
逆日歩がかからないので、一般的に制度信用ではなく、一般信用売りを利用する場合が多いです。
SBI証券と楽天証券の取り扱い銘柄数は公表されていないので、正確には比較できないのですが、どちらかとえば楽天証券の方が多い印象を受けますよ。
あくまで体感なのでその点はご了承ください。
比較8:米国株はSBI証券がやや有利

最近は日本株同様に米国株も大人気です!!
米国株とはAppleやアマゾン、ネットフリックスなどのこと。
こちらも比較していきましょう。
米国株式の取り扱い銘柄数で比較
楽天証券の取り扱い銘柄数は2,945件です。(2020/5時点)
一方SBI証券での取り扱い銘柄数は約3,040銘柄。
若干ではありますがSBI証券の方が有利です。
ただし、有名企業の株式はどちらでも取り扱っています。
そこまで気にしなくて大丈夫です。
米国株式の手数料で比較

SBI証券と楽天証券の米国株手数料を比較していきたいと思いますが、実は両社ともに同じです。
最低手数料 | 0ドル |
---|---|
取引手数料 | 約定代金の0.45%(税抜き) |
上限手数料 | 20ドル(税抜き) |
最低手数料は約定代金が2.02米ドル以下の取引で適用されます。
こちらは引き分けです。
比較9:投資型クラウドファンディングの取り扱いは楽天証券のみ

近年注目を集めている投資型クラウドファンディング。
この記事を買いている時点では楽天証券でしか取り扱いがありません。
楽天証券ではセキュリテというサービスと連携して、こちらが組成したファンドを楽天証券上で委託募集しています。
最低1万円から投資が可能で特典を設けているプロジェクトが非常に多いです。
中には宿泊券を無料で貰えるものも存在します。
投資型クラウドファンディングを体験したいなら楽天証券を選びましょう。
詳しくは下記にまとめました。
しかし、SBI証券内では投資型クラウドファンディングサービスを提供していませんが、グループ会社のSBIソーシャルレンディングで提供しています。
こちらは融資型クラウドファンディングとなり、楽天証券のクラウドファンディングサービスよりもリスクは低いです。
外部サービスにはなりますが個人的にはこちらがおすすめ。
自分は3年投資していますが元本割れはなく、毎月分配金をいただけています。
下記記事で詳しく説明していますので気になる方はこちらを一読してくださいませ。
SBI証券と楽天証券の比較まとめ
では最後にもう一度それぞれの項目でどちらが優れているかまとめます。
特に注目したいポイントは投資信託ですかね。
こちらは断然、楽天証券がオススメです。
必ず楽天カードで購入するようにしてください。
一方、IPOではSBI証券の方が有利です。
取り扱い件数も多く、IPOチャレンジポイントもありますからね。
こんな感じで、楽天証券とSBI証券はそれぞれで一長一短があります。
自分の目的に応じて、どちらで口座開設するのがいいか決めるようにしてください。
ちなみに個人的にどちらか一つ選べといわれたら楽天証券をオススメします!!
もちろん、両方に口座開設するがベストですよ。
だれでもコツコツと資産運用できる新しいサービスがスタートしました。
その名はFunds(ファンズ)です。

Fundsはたった1円から信頼度の高い企業にお金を貸して利息を受け取ることができる、いままでになかった社債”風”の資産運用方法になります。
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さらに詳しく知りたい方は下記記事を合わせてご覧ください。